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特定の政治家の国会発言をマッピングしてみる

いま話題の政治家の発言記録を過去に遡って集約したら何か見えてくるでしょうか。一例として、しばしば感情的な追求で話題になる蓮舫議員の国会発言をマッピングしてみました。

作業フローは、①過去の発言データを取得 ②マッピングする です。

①では国会会議録検索システムのAPIから2004年〜2020年末の5,000発言以上を取得しました。②のマッピングとは、平たく言うと似た内容の文章同士をなるべく近くに配置する要領で大量の発言データを2次元的に整理したものです。結果として生成された図がこちら。

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マップ上のラベルを眺めると、事業仕分けとか年金問題、過労死問題、震災復興などにかかる発言が多かったようですね。事業仕分けとか懐かしい。

時期ごとにトピックも異なると思うので、時系列でヒートマップを書き換えた図を並べてみましょう。

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政治家として当初は少子化対策あたりに注力していたようですが、割と早々に年金問題などへの切り込み隊長になり、そこから民主党政権における事業仕分けに力点がシフトしています。それ以降は話題が多岐にわたるようになりました。

推察になりますが、初期に注力していた少子化対策や子育てといった分野こそ政治家として本来やりたかったことなのかもしれません。ただ実際には、切り込み隊長としての役割が板についてしまい、事業仕分けなどセンセーショナルな役回りに奔走して今の姿が出来上がったのかなと。こんなご時世ですし、再び少子化・子育て政策に情熱を注いでくれたらと思います。

細かい考察はさておき、こうして特定議員の発言をマッピングすることで、その人の政治家としての姿勢や変化に関して大まかな理解が得られました。選挙の時とかにうまく活用できないかな。


今回作ったマップのウェブ版は下記になります。スマホでもみれますがPCブラウザのほうが機能が多くて見やすいです。1人分だけだと寂しいので、菅義偉議員(現総理大臣)のマップも作りました。精度面は若干粗いかもしれませんがご容赦ください。

蓮舫議員の発言マップ
菅義偉議員(現総理大臣)の発言マップ

出典・免責事項

当記事の情報は、国会会議録検索システム(国立国会図書館)をもとに筆者が独自に加工し、考察した内容となります。正しく公正な情報を提供するように努めてはおりますが、必ずしも正確性を保証するものではありません。

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