#24 サウナのすすめ

 一部界隈で有名なある男性が、著書のなかで"サウナのすすめ"というようなものを書かれておりました。サウナというのは、温泉センターなどの浴場内に併設されている、あの室温75℃くらいの木でできている部屋です。私はよく温泉センターへ"湯治"と称して通っているのですが、その男性の著書を読んでから、今まで利用することのなかったサウナをたびたび利用するようになりました。これが当たり!という実感がありまして、サウナに汗を吹きだしながら熱いな熱いなと考えつつ入った後に、水風呂までとはいいませんが身体を徐々に冷やしてゆきますと、激しい運動をしたあとのような爽快感が得られるのです。激しい運動をするのが難しい、あるいは面倒くさいときにサウナはぴったりでして、あの熱い室内に6~7分前後/回入るたびに全身の血管が拡張され、脂汗のようなものも溢れ、その後身体を流して露天などでゆったりしてますと、なにかすっきり健康になった気がするのです。
 元々、温泉センターには結構長い間通い続けている老人のような私ですが、サウナを愛好する中年~高齢男性がやたらと多いなと感じておりました。私のそれまでのサウナへの印象というのは、どちらかというとよくないものでして、なぜ熱い思いをしてまで、おっさん達がぎゅうぎゅうになっているなかに留まり続けなければならないのか?というものでした。しかし、最近サウナを意識的に利用するに従って、そんな不快な思いをしてまでサウナを利用したくなるのもわかる、という思いで今では一杯かも知れません。激しい運動を長時間とまではいわずそれなりの分数を行うよりも、ずっとずっと手軽にそれ相応の爽快感が得れるのですから、サウナが人気なのもよくわかります。そして、その爽快感は健康的な爽快感そのものでして、多くの人の感覚というものは、あながちブレておらず、的確なものなのだなと今では思わずにいられません。やはり、多くの人が昔からしてきた人気のある習慣のようなものというのは、それなりに健康的によいなど何かしらの根拠があって続いているのだろうなという気が今ではします。自分が普段やらないからとか、利用しないからとかいう理由で、そういった自分にとって奇異な習慣を避けてしまうというのは、実はもったいないのではないかと今では考えるようにもなりました。「騙されたと思ってやってみぃ」というような言葉を信じましょう。

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