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【トーシツ5】辛いならどうするか?

 マガジン「トーシツ」も終盤の方の記事になって参りましたが,今回は症状が"辛いならどうするか?"という内容でお話してゆこうかと考えます.

 トーシツ(統合失調症)は一般的に偏見や無知にさらされやすい精神障がいですが,他人からはその症状がわかりにくいというところやこわいというようなイメージがどうしても持たれているのではないかと考えます.特に急性期などの派手な症状による奇行やとくにそれに伴った犯罪などが起きて参りますと,どうしても世間からのイメージもわるくなりがちかとは考えます.
 一方で,そのとき辛いのは本人なのでしょうが,私の過去のそういった経験から家庭・学校・会社にてどう振る舞いどう過ごせばいいのかということを以下に書いて参りますので何らかの参考になりましたら幸いです.

 まず家庭では,私の場合は家族が私の障がいに理解を強く示してくれるということはあまりありませんでしたが,それは一重に経済的に部分的にでも大きく独立してるという点や派手な症状が少ないという点にて,あまり迷惑をかけていないから上手くやれている気がしております.ただ最近は,「よく寝ろ」と父から言われたりすることも増えてきておりまして,睡眠が大切な障がいだという認識はどうも家族に定着したようではあります.これが家族にその生計を完全に依存し,症状も派手で暴れたりしていたとしたら,今の様な平穏な家庭生活はなかったのではないかとは考えます.もちろん,過去には父親を殴ってそのままリュックを背負って1か月以上野宿の旅に出てしまったこともありまして,これはこれでいい旅にはなりましたが,トーシツ的には実によくない旅になってしまったのではないかとは考えます.
 家庭ではまず充実した睡眠を取れるように生活設計するとよいかも知れないです.具体的には日中にどう過ごすかとか,ベッドのマットを少しいいものに変えてみるとか,カフェインの入ってない飲料にするとか・・・いろいろ考えらます.あとは,同じトーシツの人たちが参加してるようなオンラインコミュニティに属してみるとか結構おすすめですね.

 次に学校でですが,入学早々から希死念慮があった私は,毎日が陰鬱な気分で一杯でして,学業もままならず大変な思いをしてなんとか学生生活を送っておりました.保健室に顔を出していたこともあるのですが,その時はトーシツを疑われることなく「認知行動療法」というものだけを受けておりました.一方にて,先生や同級生からの理解は大変難しく同時に向こうも私のことを難しい学生だとは考えていたと感じますが,トーシツに関しての知識も経験もない彼らからの身近な助けから具体的な助けまでを得られることは皆無に等しかったと考えます.特に寮生活をしていた私は,なかなか今思えば辛い生活に耐えて暮らしていたなと振り返りますけども,もし今の私が当時の私に声かけするとすれば,「おぃ大丈夫か!?とにかく病院いってこい!」となります.それも藪医者ではなくちゃんとした総合病院で内科的にも検査してもらって.もし,これをみている方が学校の人で,身近にそういう私のような学生さんがいらっしゃいましたら保健室を経由してでもいいと思いますので,病院を勧めてみるというのが善行のような気がします.
 あと自身がトーシツだからといって,学校生活全般が上手くいかなくなるというのは若干まちがっているとは今では考えます.なんの助けもないような,むしろ貶して虐めてくるような学校環境だとすれば,あまりよくない環境でしょう.そこら辺の見極めも早いうちにしておくことも必要かもしれません.

 最後の会社の話になりましたが,会社は仕事をしに行くところですから,基本的にトーシツの症状があって仕事ができないとなりますとアウトだと考えます.そのため,仕事を選ぶか,障がい者雇用で雇ってもらうとか,あるいは病院や保健所,市町村の障害福祉課などを通して仕事をあっせんしてもらうのもいいのではないかと考えます.私の性格の問題かも知れないですが,時間に追われ過ぎて自分のペースで出来ない仕事はいまのところアウトでした.あまり時間や工程管理されておらず,ちょっと一息休憩を自由に入れられるような仕事が私には向いていました.
 会社では従業員として活躍してゆく限り,与えられた仕事をこなすことは当然のことでして,できればそこにプラスα付け加えられるくらいイイ仕事をしてゆくべきだとは私は考えてます.法律や規則に則った範囲で,できる限りの仕事を"省エネモード"で継続してゆくことが会社で上手くやってゆく基本なのかなと考えます.

 辛いときは――会社などでは無理をしなければならない場面もありますが――無理をしないで,適切な対処を取ってゆくというのが,自分を通して周りの人たちやその環境で上手くやってゆくコツかなという気がします.
 あまり上手い記事を書けず終いでしたが,何らかの参考になれば幸いです.

※本記事の著作権は陽太に帰属します.
yohta.yingyang(at)gmail.com

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