#9 自信がない

 さいきんどうも自信のない状態がつづいています.控え目といえばいいのかも知れませんが,どちらかというと卑屈にちかい感じなのでどうしたものかと友だちから諌められたりしてしまいました.しかし,自信があろうとなかろうと日々は繰り返してゆきますから,特に仕事などとなれば,自信があろうがなかろうが体調がよかろうがわるかろうが"淡々とこなして継続できる"ことが必要になってくるのではありましょう.
 どうも完璧を目指しすぎておりますと,逆になにもできないというような事態を引き起こしがちのような気が過去の経験を通してみえてきたりします.私のよくないところでもあるのでしょうが,完璧にできないなら手をつけないというのは,なにかを生産してゆくとなったときには本当に仇となりがちかもしれません.完璧にできなくていいからまずは完成(完全)を目指すこと.その大切さをもっと身に染みてわからなければ,きっと私のこの怠惰な完璧主義も改善してゆかないものに違いありません.そして,そういう日々の生活の継続のなかで経験や実績というものが培われて,ほんとうの自信というものが芽生え成長,そして成熟してゆくものではないかと今では考えてます.
 それにしても,自信というものはなんでしょうか?数年前から巷でやたらと「自己肯定感」という言葉が流行っているような気がしておりますが,自己肯定感というものはふつうに言われる自信とはまた違うようでして,いわば"根拠のない自信"に似ているらしいです.そして,その根拠のない自信のなかでもより洗練されたような概念でして,どんなときもどんなばあいでもじぶんはじぶんでいいのだと実感できるような,それは決して無茶や破天荒なそぶりのようなものに現れるものでもなく,素朴で地味な,とても"わかりにくい"自信ともいえるのではないでしょうか.一般にいわれるふつうの自信というのはなにかができるとかなにかを持ってるとか現実で価値あるじぶんとして,つまり立場のようなものを通しての自信(自己効力感)のような気がします.しかし,なにかができなくてもなにかを失っても自分自身に価値というか,肯定感を持てるのがほんとうの自信(自己肯定感)なのでしょう.
 あなたはNo.1(強さ;自己効力感)を持ちたいのでしょうか.それとも,Only.1(優しさ;自己肯定感)で在りたいのでしょうか.きっとどちらの自信も大切でしょう.

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