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笑ってはいけない三線づくり24時!
アウト!
でケツバットになるのは、年末の定番になっているテレビ番組の「笑ってはいけない24時」シリーズですが、30年近く三味線や三線をいじっているので、すでに本来の伝統楽器からすれば
「アウト」
な楽器をたくさん作ってしまっている左大文字です。
このあいだまで書いていた「理想の三線シリーズ」でもお話しましたが、良い木材、良い作りの楽器がそりゃあ望ましいことは承知の上として、それでも
「楽器づくりは自由である」
というところのほうに目が向いてしまうのは、貧乏人のサガかもしれません。
というわけで、沖縄の真面目な職人さんに見られると、つい笑ってしまわれそうな、怪しい楽器づくりのお話をしてゆきましょう。題して
「笑ってはいけない?!三線づくり24時!」
です。
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年末大掃除をしていると、おかしな棹が出てきました。
めちゃんこ短い棹で、よく見るとヘンテコな形をしています。
はい!ここで笑った人、アウトですよ(笑)ででーん!
実はこれ、短い三味線「シャミレレ」を作っていた時代の名残なんですね。
https://sanshinism34.blogspot.com/2007/10/ismno2.html
にありますが、究極の短棹、ウクレレサイズの三線を作っていたときのものです。
それがまだ2棹余っていたというわけ。でも、よーくみると、さらに面白い形をしています。
完成品ではなく、作りかけではあるものの、「乳袋」が小さいのです!
ででーん! 笑っちゃだめよ。
なぜ、こうしているかというとシャミレレにするとツボ(ポジション)の間隔がせまくなってしまうため、三線の乳袋サイズでは大きすぎるんです。
なので、本州の三味線とおなじく、半分にしていました。
そのあたりの理論的な話は、
https://sanshinism34.blogspot.com/2007/07/ism_20.html
にも書いていますので、ご参考に。
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ただまあ、この短い三味線は、今では沖縄の三線屋さんASOVIVAさんなどでも作っておられるので、私は製作完了しています。ものすごく手間がかかるので(苦笑)
http://www.asobi-sanshin.com/minimum_index.html
ミニマム三線といいます。
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さて、ここからさらにお笑いに走ります。余っている短い三線の棹、これを活用するために、
伸ばします!!!!
ででーん!!!
せっかく短く加工した材ですが、なんといっても「笑ってはいけない三線づくり」ですから元のサイズに伸ばして活用してみましょう。
三味線屋さんで十万も二十万もする三味線や三線を買う人もいると思いますが、私の場合は逆に
「安い材でも好き勝手に加工したり、気に入った形にしちゃう」
ことをテーマに活動しています。笑われそうだけれど!
その意味では、三線づくりって本当に自由なんです。この楽器は好き勝手に、好きなように作れちゃうので、面白いのです。
2本あるうちの1本は、初期に作った習作なので、形状もひどいので修正してゆきます。
まずは中木がガタガタで、ちょっと短かったので、継ぎ足して太くしてみました。わはは。
これ、あとで再び削り直して正寸に近くしてゆくための前段階です。
(よいこはまねしちゃだめよ)
かつ、天神あたりの幅が狭かったので、広くします。いったん削って、板を貼り付けて増やします。
ほら!耳がついたみたいで可愛いでしょ?これで幅を広げて、またあとで正寸に向けて削ってゆきます。
野坂の落とし方も雑だったので修正かけます。
鳩胸も「ボテッ」として大きかったので、絞り込み開始。スマートな形状に変えてゆきましょう。
この棹、実はかなり最初のほうに手がけたので(2007年ごろか?)、各所の形状がまだまだダメダメだったと再確認。今は目利きが進んでいるので、ガンガン形状を変えてゆきます。
塗装もめちゃくちゃですね。(まあ、これは練習用の習作なので、かなり試行錯誤の跡がみられます。恥ずかしい)
さあて、次はいよいよ短かった棹をびよーんと伸ばしてゆきますよ!!
(つづく)
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