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自分の「目」を持つこと – 自宅半径500m以内の美しい世界

自分の「目」を持つこと。

学生時代は映像と写真を専攻していたのですが、1年生の最初の授業で、自宅半径500m以内で何十枚か写真を撮ってくる、というものがありました。身近なものに美しさや面白さを見出すこと、そして常に「感性というアンテナ」を張っておくための、とても良い訓練でした。

同時に、人がまだ見つけていないもの、むしろ汚いとかダサいとか言われてるものにも目を凝らし、そこに在る「何か」を一生懸命見出していく作業でもありました。

"Beauty is in the eyes of the beholder" という英語の言い回しがあります。「あばたもエクボ」のように訳されてしまうことが多いようですが、そうではなくて、「美は見る人の中に宿る」というのが本来の意味でしょう。目を凝らし、見出してくれる人がいなければ、その「美」は存在しないも同然なのです。

何もかもが美しい、ということとは少し違います。あなたの目、つまり感性によって、世界の美しさは作り出されるのです。

昨日の朝、ベランダのガラスに張り付いた水滴。誰もが惹かれる光景ではないかもしれませんが、私はその刹那的な姿に、しばし目を奪われていました。いつもはクリアに見える風景が、水の存在によって曖昧になってしまった朝。確実なものなんて何もないのかも、そんな気分にもなりました。

あなたは今日、何かに美しさを感じましたか?

今日も明日も、どんな天気でも、あなたの心が未知の美しさと出会う喜びで満たされていますように。

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感性を磨き、美意識を人生に活かしていく実践プログラムを企画しています。様々なワークショップを通して、自分が何に美しさを感じ、どんな価値観で行動しているのか、言語化できるようにしていきます。

自分が惹かれる、あるいは大切にしたい「あの感じ」「この感じ」をきちんと言語化できることで、自分自身の理解が深まるとともに、人とのコミュニケーションもより意義深いものとなるでしょう。明確な答えが必ずしも用意されてない世界にあっても、自分の感性やセンス、価値観、美意識に自信を持って生きていきませんか?


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