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【経理の挑戦】秘書時代に培った調整力を活かし、様々なプロジェクトをリード

Sansanでは、経理として働く人を応援するプロジェクト「経理にエールを」を推進しています。
全社を支える経理の頑張りや貢献を、もっと多くの人に知ってもらいたい。
経理がこれまで以上にやりがいを持って、いきいきと働ける世界をつくりたい。
「経理にエールを」はそんな思いで始まった、経理として働く皆さんを応援するプロジェクトです。

今回の記事では、「経理にエールを」内の企画の一つである、企業で活躍する経理へインタビュー「経理の挑戦」をお届けします。第6弾である今回の記事では、株式会社リンクアンドモチベーション グループデザイン室の渡邉さくらさんに話を聞きました。


秘書時代に培った「調整力」が経理職での強みに

ー経理の仕事に就いた経緯を聞かせてください。
新卒入社で経理に配属されました。もともと大学は理系で、コンサルの仕事がしたくて今の会社に入社しました。そのため、最初から経理の仕事を志望していたわけではありませんが、配属される前に周りから話を聞いて楽しそうな印象を受けていました。理系で鍛えた「考える力」を活かす仕事がしたいと思っていたので、経理の仕事も前向きに受け止められました。

ー入社してからずっと経理の仕事をしているのでしょうか。
半年ほど経理で管理会計の仕事をした後、会長の秘書をしていました。「社内の数字に詳しい人を秘書に配属する」という新たな試みから、入社当初に管理会計業務をしていた私が異動することとなりました。

一年ほど秘書の仕事をした後、再び経理部門に戻りました。今度は財務会計の仕事を任され、約3年に渡って今のチームで働いています。

ー現在のチームでの役割について教えてください。
特に役職はありませんが、実質リーダーを任されています。14名いる経理部にはマネジャーの下に5つのチームがあり、私はほぼ全てのチームを管轄しています。入社4年以内の若手メンバーが多いこともあり、比較的キャリアのある私がマネジメントを任されています。

また、単発のプロジェクトを任されるのも私の仕事の特徴かもしれません。経理の仕事には、定型業務のほかに、インボイス制度への対応などスポット的に発生する業務があります。プロジェクトが発生すると、私が任されることがほとんどですね。

ーなぜ渡邉さんはプロジェクトを任されることが多いのでしょうか?
秘書をしていたときに培われた「調整力」が期待されてのことだと思います。秘書時代は、経営陣から若手のメンバーまで、様々な人のニーズを汲みながら動くことが求められました。たった1年でしたが、経理をしていただけでは身につけられなかったスキルを得られたと思います。

プロジェクトを進める際には、様々なステークホルダーの意見に耳を傾け、バランスを取りながら進めていかなければなりません。だからこそ、秘書時代に身につけた力が求められているのだと思います。

仕事のお供は「ジャスミンティー」。休憩時間は1時間確保

ー仕事をする上で欠かせないアイテムはありますか。
私は一日中ミーティングをしていることが多く、喉を休ませるためにも飲み物が欠かせません。色々試してみたのですが、ジャスミンティーが一番のお気に入りで、仕事のお供にしています。

また、ネイルアートは仕事のモチベーションを上げてくれますね。

ー休憩時間の過ごし方も聞かせてください。
お昼休みは、1時間は仕事から離れるようにしています。以前はランチを食べながら仕事をしていたのですが、きちんと休んだほうが集中力も上がって効率的だと気がついてからは、休憩時間を必ずとるようにしています。いつもは、ランチを食べながらYouTubeなどを見ていることが多いですね。お気に入りのYouTuberの配信や、ビジネスについて発信しているチャンネルなどを見て過ごしています。

社員の声を聞きながら「現場が動きやすい環境」を構築

ー愛着のある勘定項目を教えてください
売掛金です。売掛金は、現場の方々がお客様に提供した価値を表していると思っています。私たち経理は売上を生み出せませんし、現場の方々の頑張りがあってこそ、経理がいる意味があると思います。売掛金には現場の方々の頑張りが現れているので、自然と愛着が湧きますね。

ー今の会社ならではの業務の特徴はありますか?
他の会社についてはあまり分かりませんが、現場の方とのコミュニケーションは多いと思います。会社全体で社内コミュニケーションを大事にしており、月に一度は現場の担当者の方と管理部門で情報交換する機会があるんです。

定期的に情報交換したり、お互いが困っていることを共有しあったりしているため、比較的現場に即して動けていると思います。たとえば最近では、インボイス制度の導入で現場がどのように困っているかヒアリングしながら、経理部でもサポートしながら進めているところです。

ー現場の声を聞きながら、仕事のやり方を変えることもあるのでしょうか。全てのニーズに応えられるわけではありませんが、できる限り現場が動きやすいよう調整するようにしています。たとえば、私たちはグループ会社が複数あるのですが、原則同じ経理ルールで運用しています。

しかし会社によってビジネスモデルが違うため、「会社のルールに当てはめると工数がかかってしまう」という声をもらうこともあります。そのような場合は、会社ごとにルールをカスタマイズして、現場が動きやすいよう調整することもあります。

「どんな意見も一度は受け入れる」現場との信頼関係を築くコミュニケーション

ーこれまで様々なプロジェクトに携わってきたと思いますが、特に大変だったエピソードを聞かせてください。
コロナ禍での書類のデジタル化プロジェクトが印象深かったですね。緊急事態宣言の発令で出社が制限される中、当時はまだ紙の書類を多く扱っていて、それらを一年かけてデジタル化しなければいけませんでした。これまで長らく紙の書類で仕事をしてきたわけですから、全社メールで概要を送っただけでは現場も納得してくれません。

特に、私たちは比較的早くデジタル化を推進したため、現場からは「お客様が紙だから対応は難しいと思う」という声もありました。会社や部署ごとに説明会を開いて、デジタル化のメリットを説明しながら進めていきました。

ー事業部の方とコミュニケーションする際に意識していることはありますか?
現場の方にもらった意見を一度は受け入れることです。結果的に対応できない要望であったとしてもすぐにお断りするのではなく、どんな意見であっても一度検討してみることで、折衷案を提示することができます。また、お断りする場合でも理由を明示できるため、納得してもらいやすくなります。

たとえば、インボイス制度などは国が進めているプロジェクトなので、本来なら「国が言っているので」と言えばおしまいです。しかし、それだけでは現場の方に納得いただけませんし、そのような対応が積み重なると信頼関係も築けません。もらった意見は、一度受け止めることで、現場の方に協力してもらいやすくなります。

以前、管理部門内で賞を頂いたときも、そのような点を評価してもらいました。

ー仕事をしていてテンションが上がる瞬間も教えてください。
数字がぴたっと合った時はテンションが上がりますね。弊社は国際会計基準を導入しており、計算が複雑で数字がずれることもしばしばあります。そのため、仕事をする時は常に国際会計基準の本を傍らに置き、わからないことがあったらすぐに調べながら仕事をしています。

まだまだ知識が足りませんが、それでも自分で調べながら一つずつ解決できた時は喜びを感じます。

経理だからこその視点を活かして、経営に貢献していきたい

ー最後に、今後の目標を聞かせてください。
将来は、会社を成長させるために経営陣と対等に議論できる存在になりたいです。弊社は経営陣と経理部の距離が近いので、経理の観点から経営陣に提言することもあるのですが、まだまだ力不足を感じています。

決算業務は過去の数字をまとめる仕事ですが、経営は会社の未来をつくっていく仕事です。対極にある仕事ですが、過去を知らなければ未来はつくれません。また、経理部はグループ全体を管理しているため、各グループ会社の特徴やグループ会社間でのシナジー創出のチャンスを一番理解している存在でありたいですし、あるべきだと思っています。

経理をしているからこそ見える会社の課題やビジネスチャンスもあると思うので、もっと経営目線を身につけ、会社の成長に貢献していきたいと思います。

ーー本日はありがとうございました。

【経理にエールを】

企業で活躍する経理へインタビュー「経理の挑戦」

【インボイス管理サービス「Bill One」】

【株式会社リンクアンドモチベーション】


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