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今の私を作ってくれた、Sansan創業メンバーとの出会い

3月3日〜4月1日にかけて開催している投稿コンテスト「#ビジネスの出会い」のスピンオフ企画として、Sansanメンバーの出会いエピソードを紹介します。

第三弾は、Sansanの創業期(2008年)に10番目の社員として入社した、角南 美琴さんのエピソードを紹介します。

創業メンバーとの出会い

Sansanに出会ったのは2008年。
人手を求めていたSansanを知り合いに紹介されたのがきっかけ。
そのとき出会ったのが、創業メンバーである寺田と富岡だった。

私は、創業からまだ一年も経たないSansanに10番目の社員として加わった。
(ちなみに当時は「三三株式会社」だった)

入社してすぐ、営業と顧客サポートを担当した。「Sansan」をより多くの方に利用してもらえるように会社を回ったり、サービスを導入したお客さまのオフィスに出向いて名刺のスキャンを呼びかけたり、お客さまの代わりに名刺の初期取り込みを行ったりしていた。

当時は自分の人脈を社内で共有することに抵抗感を持つ人も多く、名刺を全社で共有するなんてもっての外だと思われていた。

名刺をスキャンして共有する。
それを受け入れてもらうのはなかなか難しい。

サービスを導入してくださったお客さまのオフィスに出向いて声をかけても、名刺をスキャンしようとする人は少なく、私の顔を見ると逃げていく人もいた。それほど当時は名刺を誰かと共有することに対して抵抗感を持つ人が多かった。

その状況でも、寺田や富岡をはじめSansanメンバー全員が、前に進むことしか考えていなかった。
どうしたらプロダクトをもっと良くできるか。どうしたら世界を変えられるか。それだけを毎日考えていた。誰が何の役割を担当するとかではなく、全員でやれることは全部しようという心意気だった。

目まぐるしい毎日を過ごしているうちに、少しずつ変化が訪れた。「訪問前にこれまでの社内での接点を確認できるようになって商談がスムーズになった」「過去の名刺が思わぬ形でその掘り起こしになって契約につながった」そんなお客さまからの声が増えてきた。

そんな中、私にとって感動的な偶然の出会いが訪れる。

偶然の出会いが教えてくれた、自分たちの足跡

ある日、私は喫茶店で仕事をしていた。
その喫茶店には名刺のスキャナーが設置されている。(※)

近くに座っていた男性の二人組が、カバンから山積みの名刺を取り出してスキャンを始めた。座席とスキャナーを行ったり来たりしながら、どんどん名刺がスキャナーに読み込まれていく。

すると、スキャナーの近くに座っていた年配の男性が二人組に話しかけた。
「俺はよくこの店に来てるんだけどさ、いつもこの機械は何に使うものなのかわからなかったんだよ。あなたたちは今その機械で何をしてるんだい」

二人組のうち一人がこう答えた。
「ああ、これ便利なんですよ。名刺をスキャンするとデータで入力されて、スマホで検索したり電話をかけたり、地図を開けたり、仕事で使うことができるんです」

年配の男性は「いやあ、俺らの時代はこんなのなかったな。若かった頃にもこれがあったら便利だったろうな」と静かにうなずいた。

嬉しかった。
この光景をたまたま偶然、街の中で見られたというのが、すごく嬉しかったのだ。お客さまから直接感想をいただくのももちろん嬉しいが、それとはまた違う感動があった。

自分たちの信じてきたことが世界を変えはじめていることを目の当たりにし、これまでの努力が報われた気がした。あの光景は、今でも鮮明に覚えている。

あの出会いが、ここまで大きな出会いだったなんて

Sansanに入社して学んだこと、一番は仕事に取り組む姿勢だ。

入社当時、「そんな小規模の会社に入って大丈夫?」と知人から心配されることも多かった。しかし、寺田や富岡を含めメンバー全員が、失敗したらどうしようなんて考えもしなかった。
自分たちがなりたい姿を実現するためにはどうすればいいか。それだけを、24時間365日、考え抜いていた。私も彼らのように情熱を注いで仕事に取り組みたいと思った。

また、あの出会いのおかげで、新しい市場を創造することに携われた。
今でこそ「名刺管理」と言えばなんとなく通じるが、最初はそうではなかった。新たな市場を創ることに創業期から参加できたことも、私の人生にとってすごく大きな財産だと思う。

寺田・富岡との偶然の出会い。そしてSansanメンバーとの出会い。あの出会いが私の人生にとってここまで大きなものになるなんて、当時は想像もつかなかった。

あの出会いがあったから、今の私がある。
これまでの出会いに感謝しながら、これからも出会いを大切に仕事に向き合っていきたい。

※全国の喫茶店やサテライトオフィスには「Eight」のスキャナーが設置されている場所があり、名刺の情報をパソコンやスマホに取り込むことができる。(詳細


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