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【碧眼の彼女】小説家になろう、カクヨムで連載中 それぞれの成長 切り抜き

 時は××30年。機械、医療、建物、食物。目に入る物全てが発展していた。だがその一方で必要ないと判断されたものは急速に衰退していった。ゴミを捨てる場所が無い日本では、不必要な物を小さく細かく圧縮する所謂巨大なゴミ箱が造られ、衰退した何かは全てそこへ入れられた。そしてそれらは静かに、寂しく、哀しく、ひとりでに魂を宿らせていった。人々はこの魂を死人しびとと総称し、これを狩る者をマダーと呼んだ。つまり、人殺しだ。

 ー××36年ーーー ー ー ー

 時間は夜中の12時。人の気配は全くない。死人に狙われるのを恐れ、殆どの住民がマテリアルと呼ばれる爆破してもビクともしない超頑丈な建物の中へ避難しているからだ。

 そしてその閑静な街を、彼らは今日も悲しき化け物たちから守っている。

 そして…××37年ーーー ー ー ー


「嫌だッ死にたくない!嫌だ嫌だ…ッ」


 目に涙を浮かべながら叫ぶ男の子の声。


「死にたくない!死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくないッ!!」

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