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三浦半島釣り魚図鑑(1) ネンブツダイ

最近子どもが釣りブームで、近くの海でいろいろな魚を釣ってくる。
私も今まで釣りをしたことはあったのだけれど、ハゼとクサフグくらいしか釣ったことがない。

ところが子どもは岸から釣る堤防釣りでも、けっこうたくさんの種類の魚を釣ってくるようになった。最初のうちは食べるばかりだったのだけれど、ちょっといつもより珍しい魚を釣った時に、せっかくなら記念に魚拓でも取ったら?と言ったら魚が汚れるから嫌だと言われ、それではと釣ってきた魚をスケッチしてみたところ、その美しさに感心、ほれぼれ。

おお、こんな足下、というか海の中に素敵な世界が広がっていたのだなぁと気づいて、あまり市場に出ることも少なく、あるいはリリースされてしまうことも多い釣れた魚について、図鑑をつくるように、コレクションするように描くようになった。

ちなみに、うちは釣った魚は毒がなければ食べる、がルールなので、ほとんど調理して食べることにしている。
なので、食べてみた感想も交えて釣った魚について書いていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
ちなみに釣りについては私は初心者なので、あまりたいしたことが書けないと思います。

はじめの魚を何にしようか迷ったのだけれど、子どもがこれが一番上手に描けていると褒めてくれた、ネンブツダイから。

上手に描けているといっても、絵がいいというよりは元がいい。せいぜい10cmくらいの小さめの魚ながら、所々金色に光るオレンジがかったピンク色がかわいくて、背中近くにある黒い縞としっぽの付け根にあるおおきなほくろのような斑がチャームポイント。

子どもたちは初めこの魚が釣れても、あまりに小さいのでリリースしていたらしい。黒い斑がおしりにあるので、ウンコだザコだといってばかにしていたようなのだけれど、私が釣ったら持ち帰るようにお願いして食べさせてあげると、それからは食卓で人気の魚に。

実はまだ子どもが小さな頃に夫が夜釣りにはまっていて、よく釣ってきたのがこの魚。小さい割に味がいい。いつもおなかだけを取ってまるごと唐揚げにしているのだけれど、例えるならばスナック菓子。ピンク色のせいもあるのか、多分小さなエビをエサにしていると思われ、ほぼエビのような味わいで、骨までやわらかく頭からまるごと食べられる。もし釣れたらぜひお試しを。

ちなみに、このネンブツダイはオスが口の中で卵を孵して育てるというイクメン魚。念仏鯛というなんだかありがたそうな名前は、その口の中で稚魚を育てている様子が念仏を唱えている様子に似ているからついた名前だそう。釣り魚のことを調べるのにいつも活用させてもらっているぼうずコンニャクさんの市場魚介類図鑑より。


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