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三浦半島釣り魚図鑑(4) カゴカキダイ

しましまの魚は模様がわかりやすいからか、上から見ているとよく見つかる。
有名なのがイシダイで、釣れたらちょっと自慢できる魚なのでそうそういるわけでもないのかと思っていたけれど、小さいイシダイならたまにいる。

あとは、しましま のよくいる小さな魚はオヤビッチャというらしい。

で、横縞ではなく、ななめの縞で地色が黄色っぽいのがカゴカキダイというこの魚。ちょっと形がチョウチョウウオのような雰囲気もあって南国風だなと思ったけれど、青森くらいまでは生息しているよう。

鯛は日本人にはなじみのある魚だから、〇〇タイという名前のつく魚はいっぱいあるけれど、カゴカキダイは今回子どもが釣ってきて初めて知った名前。

背びれがトゲトゲしているので、カゴを欠いてしまう魚という意味かなと思ったのだけれど、駕籠かきというのは、駕籠をかつぐ人のことで、この魚の肩の部分がぐっとあがっている形が、かつぎダコができている駕籠かきに似ているからついた名前らしい。

とんがったくちびるはピンク色で、なんともとぼけた表情がかわいい。

ベラなどと同じように、派手な見た目なのであまりおいしそうには見えないけれど、ネット上では意外とおいしいという評価が目立つ。
シンプルに塩焼きで食べてみた。
確かに(見た目はぜんぜん似ていないのに)タイという名前なのもなるほどと思うような、鯛っぽい白身の魚。

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