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もしもこの生活が4年続いたら。「門外不出モラトリアム」

ZOOM観劇ーーーというものを初めて体験した。

劇団ノーミーツの旗揚げ公演「門外不出モラトリアム」。

この外出自粛状況があと4年続いたら、という設定で大学の入学から卒業まで、一度もキャンパスを訪れることなく、クラスメイトに会うこともなく、卒業を迎えた大学生とその周りの人たちの物語。

予告編はこちら。

“NO密で濃密なひとときを”
稽古から上演まで1度も会わずに
#Zoom演劇 を創作するフルリモート劇団 #劇団ノーミーツ

活動を始めたのは今年4月。役者はオーディションZOOMによるオーディションで約200名の中から選出。

そして本番も、役者さんは自宅でリアルタイム演技!
舞台なし、セットなし、共演者はZOOM越し(本番まで一度も会っていない)。

こんな状態でどこまでできるの!?どんなストーリーが!?
と期待してPCの前に。

緊急事態宣言発動後の生活があと4年続くという設定の中で、主人公”メグル”がタイムリープをし大学生活を何度も繰り返す、という内容。

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時間や年月は、ライティングやカレンダー、家の中の小物などで変化をつけながら表現。(役者さんがシーンの切り替えの間にやってるんだよね、すごいわ。)

また人間関係の距離感は、ZOOMの名前をフルネームからあだ名にするといった感じで細かい演出も。

本番終了後、YouTube LIVEにて打ち上げの様子(アーカイブはこちら)も配信されたのだが、

インターホンは電源ごと切る
●シンタロウ役のオツハタさんは、飼い猫が入ってこないよう演技中はドアの前にギタースタンドを置いていた
●その他いろんなチェックリストを作って全員で共有

などのZOOM劇ならではのエピソードが面白かった。

私は特に問題なくスムーズに見れたけど、強制終了やサイレンの音など不測の事態に演者さんやスタッフさんはハラハラドキドキだったらしい。

今だからこそのストーリー、ZOOMの機能、それ以外の技術、役者さんの演技と演技以外の部分のカバー力、それ以外にも様々な努力が組み合わさり、ZOOMでここまでできるんだ、すごい!の一言。

未来のエンタメはまだまだ可能性がいっぱいだな~!なんか負けてらんないな、と思った。

「門外不出モラトリアム」は全5公演合計約5,000人の観客を集め、夏には第2回公演も予定されているとのこと。

ノーミーツ、No密だから次回もZOOM劇かな?楽しみ。

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