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老人ホーム見学ツアーレポート2024年6月編「価値観は変化することを前提に」

今月もはる社会福祉士事務所オリジナル企画「老人ホーム見学ツアー」を開催しました。
みなさまをお連れした老人ホームは、大阪市内にある住宅型有料老人ホームです。

過去のレポートはこちら↓


ツアーの概要

1.老人ホームの概要

種類:住宅型有料老人ホーム
入居時の介護度:自立~要介護5(自立の方が多め)
入居時費用:約300万円~(入居時の年齢、プラン、部屋タイプで異なる)
月額費用:10万円台~(介護費、医療費などは含まない)

2.見学ツアーの流れ

見学先についたら、まず各自でパンフレットを読みます。
ほとんどの方が前もってホームページをご覧になっていますが、パンフレットの情報も取り入れます。
その後は、概要説明→質疑応答→館内見学という流れです。

珍しい「ペット共生」老人ホーム

今回の見学先は、全国的にも珍しいペットとの暮らしを想定したサービスが充実している老人ホーム。
それぞれの居室には、ペットスペースが設けられていて、人も動物も快適に暮らせます。
共用部もペットに配慮したつくりで、なんとドッグランまでありました!

ドッグラン付き老人ホーム

ペットを飼っているシニアにとって何より心配なのは「自分がペットより先に亡くなること」です。
この老人ホームでは、飼い主が亡くなった後もペットのお世話を続けてくれるサービスが整っています。

その他、ここには書ききれないぐらいペットへのサービス満載で、全国的に大変珍しい老人ホームと言えるでしょう。

「ペット可」という老人ホームは他にもありますが、ほとんどは「ご自分で世話ができる」「飼い主が亡くなった後の引き取り手を決めておく」という条件が付きます。
「ペット可」の意味合いが違うことに注意が必要です。

今回参加された方からは「ペットと聞いて、臭いや清潔さが心配だったけど、まったく臭わないし、とても掃除が行き届いている」という声が出ていました。
ペットを飼っていない入居者さんにも配慮されていることが、よくわかりました。

一般的に老人ホームではあまり見かけないのですが、全室に浴室や洗濯パンがあったり、広めのキッチン、クローゼットなどもあったりと、お元気な時に移り住む方が多い納得の特徴が数多くありました。

老人ホームの良し悪しがわかるようになるためには

老人ホーム見学ツアーに何度も参加されている方が「こういった設備は、他の老人ホームではあまり見かけません。複数の老人ホームを見学したから、この老人ホームの優れている点がわかるようになりました」と、おっしゃっていました。

老人ホームの良し悪しを見極められるようになるには、「良質な情報を取り入れる」「色々な老人ホームを見る」のが近道です。
特に選び始めの時は、偏った地域や価格帯ではなく、まんべんなく見ることをお勧めしています。価格の相場が早くわかるようになるからです。

ミニ講座 座談会

1.価値観と向き合う

見学終了後は、カフェに移動して
ミニ講座と座談会です。

今回の座談会では、ご自分の価値観と向き合っていただく作業を行いました。
具体的には、「老人ホームに何を求めるか」を考えるワークです。

老人ホームを選ぶ時の基準は人それぞれ違います。
「ペットとの安心した暮らし」最優先の方がいる一方で、「介護の手厚さ」が一番大切と考える方もいます。

2.価値観は変化するもの

しかし、その価値観は生きている限り変化する可能性があります。
当事務所のお客様のほとんどが、見学や講座受講を重ねるうちに老人ホームに求める内容が変わっていきます。
初めは「△△が大切」と思っていても、「△△より○○が大切」と気持ちが変わられることは、よくあることです。
そしてさらに時間をかけていくと、終着点に落ち着きます。その終着点にたどり着くまでは、老人ホームの入居は決めないことをお勧めしています。
「ずっと迷ったままだとどうしよう」という心配は無用です。大丈夫です。「あ、私の老後はこれだ」と気付く時が来ます。
もしかしたらそれは、老人ホームではなく、ご自宅での生活(在宅介護)かもしれませんが。

座談会では他の方の価値観にも耳を傾けながら

次回の老人ホーム見学ツアー(7月)

次回の老人ホーム見学ツアーは、7月21日(日)を予定しています。
タイプの違う2件の老人ホームを見学する、お得な回です。
比較的リーズナブルな老人ホームを選定しています。
詳細は、7月第1週目にLINE公式アカウントからお知らせします。
ご期待ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。
はる社会福祉士事務所 代表
社会福祉士 佐々木 さやか


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