週末の天使

あ、お久しぶりです。数ヶ月noteからご無沙汰しておりました。仕事がいそがしく、いや、嘘です、書こうという気力がなかったからです。海より深く空より高く反省。でもこの間もひたすら読書を続けておりまして、私は生来よりこの方、役に立たない物、役に立たない事がとても好きなのでこれからその幅の広い読書から得た感想文やら、日々町を放浪して気づいた超芸術トマソンな風景の話やら、いずれにせよ「面白いエッセイを書くおじさん」を気取っているので、また頑張って書き続けようかと思っています。
ところでこのおっさん(私)以前から気になってたんだけど、どうも一文が長い、適度に文章を切ってくれとお嘆きの諸氏に向けて、今日はきれいな文章を書くので、ご覧あれ。きちんと、切ります。

さてこれを読んでいるあなた(男子)にご提案を。あなた女子アナって好き?まあ好みの一人二人はいるのでは、三田パン?竹内由恵?
ところであなた、NHKを見てるのだろうか。このグローバルなネット社会に家中だけでなく、どこでもだれでも見る事ができ、手の中のスマホでさえテレビが映る時代に、一人ずつ受信料をいただこうなんて土台無理があるような気もする。しかし、正規受信料納付優良小市民である私は、受信料分をしっかり見ています。いや民放の番組はうるさいのだ、はやりの芸人ががなりたてているだけで辟易とするし、企業のCMもうんざり。比べてNHKは大変よろしい。ちょっと知識欲をくすぐるような番組が多いのがよろしい。そう思うと、視聴者にこびていない番組を作ることができるNHKは必要なのではないかしらんとも思える。
ここで皆さん(男子)に一つアドバイスできるとしたら、勝手ながら週末の天使、小郷知子アナウンサーをご紹介したい。鳩のような私の小さな心の中では、いま「きてる」のではないだろうかと思わるるのだが、厳しい企業戦士たち、おっとこの企業戦士という単語はもうすでに死語となっているのかしら、彼らに訪れた週末の朝を想像して貰おう。
前夜も一人寂しくお酒の力で床に伏しているので、いつもどおり朝の6時前には起きてしまい、何気なくテレビをつける。彼の名は、そう、太宰治のキリギリスにも出てくる「笠井」君としよう。笠井君は毎夜、酒の力で寝てしまうので、そうするといつも朝方悲しい夢を見てうなされ目が覚め、心も塞ぎながらテレビを点ける。週末になっても同じだ。昨夜妻がみたままの民放チャンネルがそのまま映し出されていて、それは余りにうるさく笠井君の心を傷つける。そうして、NHKだ。そこにはやさしく語りかけている小鄕知子アナウンサーがいるというわけだ。彼女は、誠に申し訳ないが決して若くはない、そうして有働由美子アナのようにNHKの「顔」とまではなっていない。まあ中堅てところのポジション。でも疲れたおじさんたちが週末の朝、なにげに点けたテレビの向こうでやさしく微笑んでくれているあの顔はどうだろう。こいつはたまらない。おそらくこのnoteを読んでいる賢明な諸兄たるあなたの脳髄をぎゅっと締め付ける美しさがあるのに気づいていただけるであろう。ネットをチェックしてみると彼女の若かった頃の写真もたくさん出てくるのだけれど、いやいや、今の彼女がお美しい。
・・・まさに「思わぬ眼福にあずかる」とはこのことなり、などと最近憶えた熟語を思い出しつつ、笠井君は、まあ、おれなんだけど、テレビの向こうの小郷知子さんと一緒に土曜の朝のコーヒーをすするのである。

間違いなく、続く、ので若者たちは、勉強などして、次回を待たれよ。