晩秋の山道にて

画像1 若い頃死別した前妻の墓参りに行く晩秋の山道。葛折りの道を何度も上がった中間あたりが少し開けていて、寂しげなお坊さんがいらっしゃる。
画像2 これから向かう大きな墓苑を造成した時分、芸術好き市長の発案で、市内いたる所に置いた野外彫刻作品群。「托鉢」と題されているこの作品。お坊さんの持つ鉢には何か乗っている。
画像3 ドングリがふたつ。 「ああ、いいな、こんな風景」私はつぶやく。 横に敷き詰められた落ち葉の絨毯の上に座ると、すでに横には妻がいて、こちらを向きニコリと微笑んでいるのである。