見出し画像

1ヶ月記録 2023年2月


1、新しい仕事に慣れてきた
先月から始めた新しい仕事に慣れてきた。最初はぎこちなかった仕事も、少しづつ自分のものになっている。新しい場所で、新しい事を始めるのはとても気持ちがいい。
少し人間関係が難しいから、常に気を張ってなきゃいけない。それだけが来月の課題。認めてもらえるように頑張る。

2、今までの自分を見つめなおせた事
何度も何度も、昔の自分がしてきた行動を思い返しては、自分を許せない事に気づく。幾日も懺悔のように毎日を生きて、あの日の事をずっと忘れないでいる。
平気で人を傷つけてしまう刃物で出来た自分を許してくれる人がいる事を知った時、心の奥の方で何かが割れたような音がした。変化を求めすぎるあまり自分のことばかりに夢中になって、本当に大切にしなきゃいけない人たちを無下に扱っていた気がする。
こんなこと考えたって無駄だってわかっているけれど、忘れないようにしないといつか面と向かったとき、合わす顔がないと思う。

3、朝は寒いということ
朝は寒い、夜も寒い。でも昼間はちょっとあったかい。

4、村田沙耶香さんの小説が衝撃だったこと
ずっと前から気になっていた「コンビニ人間」と職場の先輩に教えてもらった「しろいろの街の、その骨の体温の」を読んだ。
「コンビニ人間」は、一言で言うと「そりゃ芥川賞とるわな…」という感じ。正直かなり狂気的だった。理解出来ないものや異質なものを排除しようとする集団の暗黙基礎概念がある中で、自分を核として所持している主人公の生きる事に対しての力強さと、無神経質さを上手く描いていた。普通はこうとか、常識的にはこう、とか、そういった枠からはみ出てしまった人間が放つ機械人間的な色彩が鮮明に頭の中で投影された時、共感してしまう場面がちらほらあって少し呼吸が荒くなってしまった。

「しろいろの街の、その骨の体温の」もかなり衝撃だった。読んでいく度に自分が学生時代へと連れ戻されていく感覚があった。スクールカースト、現代でいう陽キャと陰キャというはっきりとした境界線。中学生の、自分に自信があるゆえの目立とうとする行動や言動、異性の目を気にしながら生きなければいけないあの感覚が一気に蘇ってきて、10年前の世界へと連れて行かれる。友達と好きな人が被ってしまったあの感覚、クラス内の自分の立ち位置、乾いた欲望の埋め方、学生時代の生々しく熱い描写が、読んでいる人間を絞め殺してしまうんじゃないかと思った。
小説に出てくる、佐久間さんの立ち位置の人間がこの世に多すぎる。幸せさんの伊吹になりたい。


2月のまとめを書きました。正直1日1日を乗り越えるのに精一杯で仕方がないけど、緊迫した生活の中のちょっとした幸せを身近で見つけた。例えば、知らない道を通っていたら猫の溜まり場を見つけたこととか、始発駅まで頑張って歩けば席にずっと座っていられるとか。
生活を大きく変えてから、本当にこのまま生きていけるのかな、と不安に思っていたけど、なんとか生きているという事は生活に順応出来ている証拠だと自分に言い聞かせている。エライ!!
来月、3月からは人に少しずつ会えるようになりたい。恩返しのフェーズの始まり、まだまだ返してきれない恩が沢山あるよ、頑張れ、佐野。


東寺

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?