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50代主婦思い切って一人でホテルに泊まってみた話

私は「ものキャン」という、Kindle本出版するスクールに参加しています。その中で、いよいよKindle本の原稿を書く段階に入りました。
先生から「ホテルなどにこもってベストセラー作家になりきって書いてみたらどうですか?」という提案。
「ホテルにこもる?まるで本物の作家さんみたい。」
提案を聞いた途端、心の中のウキウキが止まらなくなり、「絶対それ、したい!」と思いました。

ホテルを探す


実際泊まった部屋

Googleマップに「格安ホテル」と入力して近所を検索。そしたら3000円台の安いホテルが近くにたくさんありました。「よし、ここに泊まろう」と家から自転車で10分くらいのホテルに決めました。
私には子供が二人いるのですが、結婚してからずっと必死に仕事と子育てをしてきて、一人で自分のために泊まりに行くなんて考えたこともなかったんです。
上の子は大学生になりこの春から家を出て一人暮らしを始め、下の子も高校生。もう、ある程度子供も大きくなった。「自分だけのために一泊してもいい時期になったんだ。」とウキウキを噛み締めていました。
「この日までに締め切りのあるクライアントワークを終わらせよう!」と必死に短期間で終わらせました。
宿泊予定日の前日、予約をしようとしたら「あれ?」値段が変わってる。3倍に跳ね上がっていました。よく調べたら、安い部屋が埋まっていて、高い部屋しか空いていないようです。1万円近くするのは高すぎるので一旦断念。

仕切り直し


実際泊まった部屋


「よし!仕切り直しだ!」と別の日の安い日を探し、今度は早々と予約しました。だけど気づいてしまったことが2つあります。
・クライアントワークを終わらせてから集中して自分のKindle本作りに取り組もうとしたのですが、クライアントワークは終わったらすぐに次のが来る。それを終わらせてからと思っていたら、いつまで経っても自分の本作りに入ることができない。
・ライティングに全集中するためには、その前の文の構成作りくらいまでは終わらせておかないといけない。(全然そこにも辿り着いていなかった。)

まだ全集中できるところまでは行かなかったのですが、予約をしたので、そのことは何度も家族に伝え、高校生の娘とはお弁当作りの練習もして、宿泊がいよいよ明日という日になりました。

前日夫が急に

前日になり、「明日泊まりだから」と話していたら、夫が急に「明日出張が入った」と一言。私も夫もいなかったら娘が一人になります。流石に一人で夜を越すのは寂しいでしょう。
夫はほとんど泊まりの出張なんてありません。しかも、この日に泊まりに行くことは言っていたのに。「絶対わざと邪魔している」と、はらわたが煮え繰り返る思いで延期することにしました。
「キャンセル料がかからない」というところで予約していたので、そこはラッキーでした。

3回目の正直

別の日に延期してやっとまたその日が来ました。
家から自転車で行けるところですが、私にとって自分のことで宿泊するのは結婚後初めて。自由を手に入れたような、喜びがありました。

でも、終わって見ると落ち込んでいました。


何もできなかった


ロフト付きの広い部屋でした

一人で泊まった夜、ベストセラー作家になりきって、ライティングに集中し、素晴らしい作品ができる予定でした。
でも実際は、何もできなかったのです。
急いで終わらせたはずのクライアントワークに次の依頼があり、次の締め切りに追われてそれを先にしていたら、時間切れになってしまいました。
「何やってるんだろう、なんで自分はこうなんだろう、要領が悪すぎる」と落ち込んで1泊が終わりました。

家族の手配もして、2度も延期して、やっと手に入れた自由な時間だったはずなのに、準備を整えることができず、有意義な時間にできなかった。

そして気づかないようにしていることに気づいてしまいました。
執筆が進まないのは、クライアントワークのせいだけじゃなかったです。あれもしなきゃ、これもしなきゃと思いすぎて、「ああ、もうだめだ〜」と頭がパンクしてしまい、何もできなくなって寝てしまうという意味不明な自分の行動が原因でした。
頭の整理ができていないだけじゃなく、もっと奥深い何か心理的なものがあるのかもしれません。

ちょうど先輩とのズーム雑談会があった

落ち込んでいる時に、ものキャンでかつて同じ経験をした先輩たちとのズーム雑談会(飲み会?)がありました。
思い切って落ち込んでる話をしました(チャットで)。そしたら「クライアントさんに相談してごらん」「2万文字の課題はみんなが苦しんだ」「苦しい時期だろうと思ってこの会をした」という話をしてくれました。
「みんな同じ経験をした」っていうのがすごく勇気づけられました。
そして話しているうちに、気持ちが楽になりました。

クライアントさんに相談する

早速クライアントさんに相談しました。提出に追われて、自分がやりたいことに辿り着けないと正直に話しました。私は「今後の継続はなし」という方向に行くつもりで相談しました。
そしたら思ってもみない反応が返ってきました。「スキルアップのために頑張っているのは素晴らしい、応援する。」「提出は遅くなってもいい、なんなら出版社を紹介する」とまで言ってくれました。
Kindle本なので出版社とかないんですけど、普通の紙の本だと思ったのかもしれないですね(笑)。でもその優しい言葉が、想像と違いすぎて嬉しくて涙が出そうになりました。相談してみてよかった。

50代主婦一人宿泊して分かったこと


・事前準備しておかないと宿泊しても何も進まない。
・夫は、私が自由に好きなことをしていることがちょっと面白くなくて、邪魔したい心境。
・苦しい時は人に相談しよう。
・一人じゃないと思える心強さ。
・クライアントさんの優しさに気づけた。
・一人になる夜は作業はできなくても、自分の奥の気持ちに気づける。
・一人でホテルライフの経験は、今後のために役に立ちそう。

想定していたのとは、違う角度で得るものがとても大きかったです。
「50代からこそ好きなことをして生きていく」がモットーな私の、第一歩を踏み出せた気がします。

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