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コニシ木の子さんへ贈る壮大なラブレター【創作大賞感想】




加糖のアイスコーヒーを飲んでいる。


脳を働かせる栄養素は「ブドウ糖」だけだそうだ。
緊張している。
煙草に火を点け、深呼吸してむせた。
スマホを持つ手がプルプルと震えている。

今から私は人を感動させたいと願っている。
出来るだろうか……

三年間、
三年間という歳月を費やして、このnoteの街で書くことを愛し、それなのに書くことを諦めて辞めようとする者達をたった一つの言葉で救ってきた男が居る。

男の名前は「コニシ木の子」
彼が愛する魔法の言葉は「なんのはなしですか」

物語は動き出す。

亡くなった主人が

「人間はバカが一番だ」


と私によく言っていた。私はその意味を「こずる賢い人よりもバカくらいの方がいい」だと思っていた。
が、しかし、コニシ木の子さんと言う人に出逢って、その意味が違っていた事に気付かされた。
コニシ木の子さんは、素晴らしい文章力と人を惹きつける才能にたけた人だ。お逢いした事はないが知性に溢れた方だと容易に想像が出来る。でも、ご自分のことを

ただのアホ

だとおっしゃっている。


くだらないことが好きだと言い続け、そのくだらなさに真っ向から取り組んで来た人だ。

人は生きてきて築き上げたモノを大切に心と言う保管庫にしまい込む事は出来るが、其処から取り出して捨てる事は簡単には出来ない。それが自分が生きてきた「歴史」であり「証」でもあるのだから。

この男は、コニシ木の子さんは捨てた。
プライドと言うたいせつなモノをかなぐり捨てて、たった一つの自分が信じた言葉に賭けた。
それが、このnoteの街に住めば、あちこちで目にするようになった「なんのはなしですか」だ。

私はnoteの街に来て思い上がっていた事に気付いた。
私くらいの苦労人になれば「毎日書くことは、いくらでもあるさ」と…
ところが、蓋を開けてみたらどうだ!たった一ヶ月程度でネタは尽きた。人間、毎日毎日そうそうドラマチックには生きられない。
いや、そんな風に生きていたら、心が保たなくて死んでしまう。
だから、途中まで書いて何を言いたかったのか分からなくなって挫折した駄文が下書きに貯まるようになった。
この頃、つまらなくなってnoteの街から去ってもいいなと思うようになった(私の場合は優しいフォロワーさんのコメントに救われてきたけど)
noteの街には「書く」才能に溢れた人達が沢山居る。だから「自分なんて…」と自分で自分を追い詰めてしまう。書くことが好きなのに、大好きなのに書けなくなる。

そんな私を救ってくれたのが
「なんのはなしですか」
だった。
未完成でもいい。くだらなくてもいい。
何を言いたいのか分からなくても、たった一つの#を貼り付ければ、その記事は輝きを放ち出す。
そして、素っ頓狂な首にヘビを巻きつけた男が「必ず」回収に現れてくれる。それも優しいコメント付きだ(泣)

どれだけの人が「挫折」から救われただろう。
どれだけの未完の記事が日の目を浴びただろう。

くだらないことが、毎日毎日集まるとくだらなくなくなる事を私は知った。
コニシ木の子さんは「くだらない」とおっしゃっているが、月曜日に上がる「月曜日をぶっ飛ばせ」には、その記事を書いた人の人生の欠片が集まっている。
今まで「こんな事を書いたら恥ずかしいかな」と迷っていた人達が、魔法の言葉を貼り付けるだけで、大手を振ってnoteの路地裏を闊歩出来るようになった。

私は今、本当に泣いている。

感動しかないじゃないか。
凄いよ、コニシ木の子!!

あぁ、ダメだ、涙で目が霞む。


一流の人達は一流の物を着て一流の物を身に付けて、表通りを歩けばいい。
でもね、二流だろうと三流だろうと私には居心地の良い路地裏がある。其処には、まだまだこれからのダイヤの原石みたいな人達が、希望に向かって寄り添い励ましあって居るんだ。魔法の言葉のおかげで居なくならないんだ。
路地裏、最高じゃないか。
愛に満ちている……


だから悪いが、課長、先に出向してくれ!
路地裏を代表して「創作大賞」の授賞式の壇上に自ら立ってくれないか。

あなたの三年間を私達は無駄にしたくない。
あなたの日曜日を潰している責任を私達全てに背負わせてくれないか。

もちろん、すぐに帰って来てね。
祝杯を一緒にあげよう!!


コニシ木の子さん、やっぱり私は感動し過ぎて、創作大賞感想を書けなかったよ。
だから、これはラブレターだと思って受け取って。

偉大なるバカ コニシ木の子さんへ


                  sanngo


羽ばたけ!!コニシ木の子♡


ダーちゃん、やっぱりバカが一番上等だったよ。


#なんのはなしですか



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