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「エッセイ」煙草と脳神経外科医と類まれなる才能!

私は煙草を吸う。
だから高額納税者だ!!(そこ!威張るところじゃないから)
でも医師の認定(許可ではない)を得て吸っている。

十数年前の小雨がパラ付く日だった。
私の主人は日本赤十字病院のICUの一番奥の一番重症者が入る部屋に居た。
二度の大手術を終えた主人は、この世の者とは思えない姿になっていた(ダーちゃん、ごめんよ~)
うん、マジで化け物だった(バチ当たるんじゃね?私)

あの時の恐怖と悲しみは言葉では言い表せない。
って、今後、書こうと思ってるんですけど〜(笑)

主人に残された選択肢は「死」か「脳死」良くて「植物人間」だった。

で、でだ!!
私は一服しにすぐ近くのコンビニまで行った。
別に余裕があった訳でも煙草を吸いたかった訳でもない。
緊張に次ぐ緊張で、ただ
ぼーーーっとしたかった。

ダーちゃんには生きて欲しい!!
でも「脳死」や「植物人間」って何?どう違うの?
(当時の私は無知で、その違いさえ分からなかった)

そりゃ、もう悲劇のヒロインだよ!!
あの時、悲劇のヒロインにならなきゃ、このチャンス逃したら一生なれないっしょ?

あ、話が大幅に脱線しております(笑)


師走だったから寒くてね、ライター持つ手が震えて……
物凄い見栄張ってます!!
どうしたらいいのか、手がブルブル震えて歯がカチカチいって……涙でグシャグシャで……

その時、偶然、本当に偶然、
ダーちゃんの主治医(今、思えば物凄いイケメンだったけど当時はイケメン判定する余裕も無し!)が、小雨の中、小走りで来てね。
一緒に並んで煙草を吸ってくれたんだ。

あれって、私が自殺でもすると思って走って来たのかな?
当時、ダーちゃんは事業やってたんだけど、その連帯保証人が私で銀行だけで7500万以上の借金があった。連帯保証人はやってないけど取引会社(材料屋)の支払いまで入れると1億超えてたかなぁ~?

で、当の本人は寝ている(笑)
看病するのは私。
どうすりゃ、いいの?って途方にくれてた一服かな?(笑)

二人並んで煙をふかしながら話した。
「私が煙草吸うの、バレちゃったね、先生」
「いいよ!今の〇〇さんだけは煙草吸っていいから!!」
(はぁ~?お前も吸ってるだろ?)
って話じゃない?
今、思えば…だけど(笑)
「何で?何故、私だけいいの?」

「人はストレスで死ぬから」


「……」
益々、途方にくれちゃうでしょ?


「人ってね、ストレスで自分で病気を作っちゃうんだよ、脳がね。全部が全部じゃないけどね」
何かその後、脳神経外科医らしい小難しい話があったけど、私は全く聞く耳持たず。
頭の中で
(ほぉ~、日本で医者に認定された喫煙者って私だけかも!)
って調子づいてた。
あの時の自分を自分で誉めてあげたい!!
「とにかく明るい安村」
より、お前の脳は頑張って明るくしてたぞ!って。

「煙草で〇〇さんのストレスが少しでも軽減されるなら、僕はいいと思いますよ」
要するにストレスで病気になるリスクと煙草を吸って病気になるリスクを天秤に掛けるとあの頃の私は圧倒的にストレスの方が重かったって事だよね?
あ、違うか。
ストレスで病気になるから、それを軽減する為に煙草を吸う手段を使ってもいいよ~って事か?
まぁ、私はこうして脳神経外科医お墨付きの喫煙者となった。



十数年経った今も、自分に都合がいいようにあの時の「今の〇〇さん」と言う「期間限定」を外して「脳神経外科医 認定喫煙者」として私は煙草を吸っている。(先生!ごめんなさい)


いいじゃないか 人間だもの


あれ?話が、あっちこっち行って何を言いたかったのか、分からなくなって来たぞ?
まぁ、それだけ私はいい加減なダメ人間で何の才能もないけど、それでも何とか生きてるよって。

いい加減も大雑把もご都合主義も酒飲みも不器用も八方美人もヘタレのビビリも方向音痴
全部、私が明るく楽しく幸せに生きる為に身に付けた技術だ。生意気に言うと経験値って奴?言ってて恥ずかしいけど(笑)

うーん、我ながらキマった!
「まだまだ小さいなぁ~、sanngo!
もっと人間修行しないと迎えに行ってやらないぞ!」
ダーちゃんが、空からガッハハって笑ってるような気がする。
「ちょっとだけ待ってて!ダーちゃん、私はこの幸せになる才能生かして今日も生きてやるから」







naoko_nomigawa様の素敵なお写真をお借りしました。
ありがとうございました。

注)真面目にダーちゃんの記事を書く時が来たら、この記事の事は忘れてね(笑)


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