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「エッセイ」『何でやねん』を検証する

これは書きたくない(泣)書いたら女を捨てるほど恥ずかしい事件だ。
私は心の中で「キムチの祟り」と呼んでいる。
しかし、書きたくないけど書いちゃうのがnoterの性!
女とnoterとどちらか一つを選択しろと言われたら、私は間違いなくnoterを選ぶだろう(いいのか、それで?)

読み終わった後に「さんちゃんのフォロワーやめる」なんて人が出ないことを祈る。

それは一週間以上前のこと(これだけでも私が書く事を躊躇っていたのをお分かり頂けると思う 泣)

歯医者さんへ行った。
私にとって「歯医者」は恐怖と緊張以外のなにものでもない(泣)うん、つまり現在の私は平和に幸せに暮らしているのだ。歯医者ごときで恐怖を抱くなんて、幸せな環境下にあるからに他ならない。世の中には震災の恐怖と寒さに苦しんでいらっしゃる方々、病気と闘っていらっしゃる方々……恐怖の種類も重さも違うが、そういう真の恐怖と日々、向き合って暮らしている人達が沢山いる。
それは分かる、それは分かるが怖い。
私は本物の「ヘタレのビビリ」なのである。

あ、また前置きが長くなってしまった(苦笑)話しを元に戻そう。
歯医者さんに行く前に私はお腹が空いていた。恐怖の中でも腹は減る(人間だもの by相田みつを)
突然だが美容院と歯医者ほど、接近戦な所はないと私は思っている。『密着する関係』と言葉を置き換えた方がいいかもしれない。
私は「腹の虫」を誰かに聞かれるのが、クソ恥ずかしいと言う性質を持つ。その特質性は現代では精神科で何かの病名を付けてくれるのではないか?と思うほどだ。変なところが神経質なのである。
あ、オナラなんかも、もちろんダメ。
私の亡くなった主人、ダーちゃんは大雑把な人間のくせに亡くなるまで私の前でオナラをする事はなかった。
「親しき仲にも礼儀あり」
を重んじる彼は、ベランダと寝室を間違えて睡眠を取ろうとしたり、押し入れに放尿しようとするほど酔っ払っても(ちゃんと寸前で止めたから)オナラをする事はなかった。
あれ?何の話しだっけ?
あ、「お腹が空いていた話し」だ。

キッチンを見るとたまたま「辛」ラーメンがあった。辛い物は大好物である。そして「腹の虫」を誰かに聞かれるのが、クソ恥ずかしい私は接近戦に備えて腹ごしらえをしなければならなった。
「辛か…」
一瞬だけ躊躇した。歯医者さんに行くのに「辛」は口の中が臭くなるのではないか?
「いや、待てよ」
歯医者さんは全員がマスクを着用して施術を行う。マスクしてれば多少臭っても大丈夫なんじゃない?妙な安心感を抱いた私は野菜やキノコ、卵を投入して、sanngo特製絶品「辛ラーメン」を作り上げた。仕上げにネギもたっぷりのせるのも忘れなかった。

「んまぁ〜」(ダフやん拝借しますm(__)m)

我ながらの上出来に完食して歯を磨いた。
「はぁ~」
手の平を口の前に置いて、自分の口臭を嗅いだ。
「臭くな~い」
一発合格だった。
そして恐怖の歯医者さんへ向かった。

その日は、あいにく奥歯の治療の日だった。
と、そこで「お腹が鳴る」よりも恥ずかしい事が起きた。
医師がにこやかに
「うん?キムチ食べた?」
と私に聞いたのである。
「ンガフガ」(はい)←歯の治療中である。

キムチは食べていないが、キムチも辛ラーメンも同じ韓国製、面倒くさいからそう返事をした。
もはや、何を食べたか?なんてどうでも良かったのである。私の口がきっと臭いのだ(泣)
顔から火が出そうなほど恥ずかしかった。
もう治療どころではない。私は息を押し殺して、呼吸困難に陥るのではないかと思われるほど息を止めながら治療をしてもらった。
頭の中は『私の口臭はマスクを通すほど臭い!』しかない。もう「臭い」一色に染まって恐怖どころでは無くなった。
何故、辛ラーメンを食べてしまったのだろう(泣)誘惑に勝てなかった自分を悔いた(泣)

数式に書くとこう!

口が臭い≫歯医者怖い
∴羞恥心≫恐怖感

なのに医師は呑気に
「はい、もっと大きくお口を開けて〜」
開けられるわけがない。開けてたまるか、死んでも開けない!開けたら一生の恥!
「開けないと治療長引いちゃうよ」
脅しか!その手にはのらない。

で、呼吸困難の一歩手前でなんとか奥歯の治療が完了した。
診察台を降りる時も恥ずかしかった。もう一生、辛ラーメンは食べない、好物だけど食べない。ああ、食べないさ。
固く心に誓いながら、そそくさとその場を早く立ち去る為に、受付で治療費を支払おうとした。その時、診察室から先生が出て来た。まだ血迷っていた私は、あろうことか真実を口走っていた。

私「キムチではありません(泣)辛ラーメンです!」
先生「あ〜、あれ美味しいよね(笑)」
私「で、でも臭かったんでしょ?」
先生「へ?」(オナラではない、念のため)
私「もう辛ラーメンは絶対に食べて来ませんから、すみませんでした(泣)」
先生「全然、平気だったよ?」
「……」


何でやねんっ!


先生「でもそこに集中して怖くなかったなら良かったね〜」


私のあの恥ずかしさは何だったのだろう?
全然、平気?
平気って耐えられるほど?
ってこと?
恐る恐る勇気を振り絞って聞いてみた。
「臭くないのに…何故キムチ食べたって?」
「あ、なんか赤い野菜挟まってたから(笑)」


何でやねんっ!


もう一度数式を使ってご説明しよう。こんな感じ!

赤い小さな野菜が挟まっている≪口が臭い

心が一気に軽くなってスキップしたい気持ちになった。しかし、「歯に物が挟まっていた」だけで2150文字以上書く私って…どうなん?(笑)

やっぱり、あの日ダーちゃんがにこやかに買って来た五千円のキムチを叱った祟りだろうか?




Mr.ランジェリーさんのこちらの企画に参加させて頂きましたm(__)m「なんでやねん」の使い方、これであってるんでしょうか?(笑)
よろしくお願いしますm(__)m

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