見出し画像

東北人

ここ最近は、センバツにハマっていた。やっぱり東北出身なので、夏に悲願の優勝旗を迎えてから「次は夏春連覇を‼︎」と応援に力が入ってしまう。

ちなみに、2022年の夏の試合は、東北が初めて優勝旗を手にした歴史的な大会だった。この日は有休をとって、パソコンの画面に食いついて応援して、優勝が決まった瞬間にボロボロ泣いた。地元愛だ。

小さい頃は、夏も春も見たい番組が突然中止になってしまうこの野球というものを全く好きになれなかったけれども。地元を離れて戻ってまた離れて、歳を重ねるごとに、この甲子園という場所がキラキラ輝いて見えるようになってきた。

高校球児は、あの頃大きなお兄さんたちだったのに、いつのまにか同年代になり、気付いたらもうずいぶん年下になってしまった。球児たちを見て「かわいいな」みたいな感情を抱いているのもまた事実で。

初戦からどちらが勝っても恨みっこなしの延長タイブレークで、昨日の試合はなんとなく仙台育英に流れのある試合で、そして今日。9回で同点に追い上げてタイブレークに持ち込むという、粘りの一戦。

残念ながら負けてしまったけれども、マウンドに立つたびに楽しそうに球を追いかける球児たちは、最高にかっこよかった。よい春だったな。

今年の仙台育英の野球の好きなところは、特定のエースに頼らないプレイスタイル。投手も複数いて、打率もみんな安定している。誰が出てきても「チャンスが来たぞ」と思えるゲーム展開なところ。

そしてみんな、マウンドに立つことを楽しんでいる。わたしの推しは齋藤陽くんなのですが、バッターボックスに入る瞬間の彼の嬉しそうな顔がもうたまらなく好きだった。しかも、彼はここぞというときに決めてくれた。今日も安定にかっこよかった。

この春も、わたしたちに東北を応援させてくれてありがとう。お疲れ様でした、仙台育英高校。

相変わらず春のセンバツではまだ東北に優勝旗が来たことがないので、悲願を待ち望む春はこれからも続く。青森も秋田も山形も岩手も宮城も福島も、一丸となって【東北に優勝旗を】と盛り上がれる。こんなにも特定の高校や県じゃなくて【東北】というブロックを応援する地域はきっと他にはない。

どこに住んでいても、やっぱりわたしの心は東北人なんだなぁと地元が恋しくなるこのシーズン。そろそろ実家に帰りたくなってきたなぁ。もう少しあたたかくなってきたら、新幹線でぴゅんと帰るんだ。

この記事が参加している募集

高校野球を語ろう

野球が好き

見に来てくださりありがとうございます。サポート、とっても心の励みになります。みなさまからのサポートで、わたしの「ときめき」を探してまたnoteにつらつらと書いていきます。