三枚堂達也

将棋棋士です。

三枚堂達也

将棋棋士です。

最近の記事

感謝

今日はNHK将棋講座の放送の最終回でした。 改めてこの半年の担当の中で、自分が何を伝えたかったのか考えてみました。 この講座の目標は、ずばり「相掛かりへの偏見をなくすこと」でした。 通説として、相掛かりは難解というイメージがあると思います。 実際にかつての自分もそうでしたが、この戦法はお互いの形が多すぎてどこから覚えたらいいか分からないといったとっつきにくさがあります。 それが相掛かりに挑戦するハードルを上げてしまっていて、難解というイメージにつながってしまったのかなと

    • 昨日の順位戦。

      お久しぶりです。 ここのところ、対局中にも関わらず頭が働いておらず、集中力の欠如を感じることが多かったのですが。 昨日はようやく一日集中して指せた感触がありました。 その集中力は自分でも恐ろしいほどでした。 夕食休憩が終わりギリギリの攻防を繰り広げる中、一旦席を外し、ふと我に帰ると。 なぜか私は特別対局室にいたのです。 目の前には藤井竜王、松尾八段がいて。カメラも回っていて。 部屋を間違えたと認識、驚きののち同時に咄嗟の判断で正座、あたかも観戦しにきたような雰囲

      • ディストピアの中で

        解説を頑張りたいな、という思いが最近強くなってきています。 というのも、解説の重要さ、めちゃくちゃ増してると思うんですよね。 いや、最近はAIで数字見れるし、解説なくてもだいたいわかるから今までのほうが解説は重要だったのでは?と思っているそこのあなた!! 確かにそれも一理ある!笑 ただ、それだとせっかくの好局を完璧に楽しむことができないことも起こり得るのではないか、ちょっともったいないんじゃないかなと思っています。 両対局者の準備、思考、駆け引き、仕草、そこから読み

        • 昨日の順位戦。

          まぁ、いいところなく負けだったのですが。 名人戦棋譜速報での中継があったので、棋譜はそちらでご覧いただければと思います。 ターニングポイントって最近聞きますね。 昨日の将棋はターニングポイントなし!ではなく。 朝から面白いことがありました。 大橋六段と指すのは相当久々でした。 対局開始前から違和感がありました。 大橋さんの準備がやたらと遅いんですよ。笑 もう対局開始の時間が近づいているのにのんびりとしていて。 失礼ながら、マイペースな人だなと思いました。 でも違ったんで

          きっかけ

          突発的にこちらでも書いてみたくなりました。 テーマはずばり「自己矛盾の解決」です! なんやそれ。。。 対局中に考えたことをせっかくなら記しておいてもいいかなーと、突然思いました。 棋譜って今後一応残るものだとは思うのですが、そのとき考えてたことや、アイデアは文にしないと残りませんし、薄れていくものです。 それってすっごくもったいないよね。 と、今まではあまり思ってなかったのですがそんなことを先日お世話になっている先輩に言われなるほどなと。 でもそれ自分やっちゃっ

          きっかけ