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広告会社の新しい役割を考える

SANKOは一般的には広告会社という括りであるが
社内ではコミュニケーション業であると発信している。
 
これまで60年ほど広告会社としてブランディング、
プロモーション、マーケティング領域に
携わってきた中で感じること。

それはいくらコミュニケーションの外側だけを
我々が整えても限界があるということ。

コミュニケーションの上流に遡る

クライアント企業の商品やサービスの認知、
購買につながるための営業支援ツールの制作。


リアルやオンラインを問わないクリエイティブという
各企業の対外的なコミュニケーションへの貢献。

ただそのアウトプットのコミュニケーションは
組織内のコミュニケーションが十分にあってこそ。

そこで我々SANKOは
せっかく生み出すアウトプットの過程で、
ご縁をいただいた組織そのものに直接働きかけ
インナーに向き合いたいと思うようになってきた。

そうすることで、我々がミッションに掲げている
「コミュニケーションの課題解決と価値創造」の
本質に近づくと思っている。

それがコミュニケーションドクター
としての使命でもある、と。

広告会社としてできること

もちろんクライアントからオリエンを受けて
その内容をベースに企画や制作の
アウトプットを練り上げていくことは
我々の本業であり得意とすることではある。

しかし本当に組織に必要な成果は
納品物とは別にその組織自体の
コミュニケーションに内的な変化が生じ、
我々の手を離れた後も良いチームワークを
発揮して自走できることではないかと思う。

広告プロジェクトには
色々なスペシャリストが関わり
背景も経験も多様であり、
かつ思惑もバラバラな人が
自分の立場や役割の都合で関わってくる。


それを仕切るのが広告マンであるのだが
このとてつもない仕切りやファシリテーション力は
バラバラな組織を一つの方向に向かわせる
インナーブランディングに有効であると感じる。

そこでこれまでの我々が社内で構築してきた
コミュニケーションの知見とノウハウを生かし
クライアント組織の内側から
ブランディングを通じて働きかけたい
というのが「re:com(リーコム)」である。

変わらない組織に変革を

re:comには、communicationを
再re:構築しながら組織companyの
ブランディングに寄与したいという
想いが詰まっている。

そのプロセスには二つのフェーズがあり、
まずは組織内のインナーブランディング。
その後、対外的な情報発信の
コンセプトづくりを中心に
アウターブランディングに移っていく。

と言っても普通のクライアント企業は
いきなりインナーブランディングを
したいとは思わない。

通常は組織体制が変わった。
自分たちのホームページを
時代に合わせてリニューアルしたい。

新商品ができて新しい情報を発信したいから
何か施策はないかというニーズから
ご相談をいただく。

その時にお伝えするのは
対外的なブランディングの前に
組織内で理念経営を軸とした
インナーブランディングが
できているかを考えるよい機会であると。

組織内コミュニケーションの活性化と
対外的なブランディングの相乗効果をお伝えする。

もしインナーブランディングが
十分になされていれば
アウターブランディングもスムーズなので
企画や制作に移行がしやすい。

アップデートすべきは
ホームページやSNSではなく組織そのもの

現在のような変化の激しい社会情勢の中で、
アップデートしなければならないのは
広告や制作物ではなく
むしろ組織そのものだと思う。

広告サービスやクリエイティブ企画を
提供してきたからこそ、強くそう感じる。

特に組織ごと変革が迫られている中堅中小企業は
どうしたら自社がこの時代の荒波を乗り越え
強い組織となっていくのか
考えていくのは待ったなしの状況。

広告会社の新しい役割

強い組織を支えるのはメンバーの多様性と
組織の翻訳ができるリーダー幹部の存在である。

そうした存在を内側から見つめ直し
本質的なコミュニケーションを行う機会づくりが
組織変革の鍵だと信じている。

インナーブランディングで組織変革を促し
皆が同じ方向を向いた上で
アウターブランディングに入る。

これからの広告会社は
コミュニケーションの場づくりの知恵を生かして
組織づくりに貢献することが
社会貢献の一つの形であろう。

re:comを通じて、我々とのプロジェクトが終了後も
自走できるチームが一つでも増えることを願い、
これからも伴走支援をしていきたい。

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