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生薬解説シリーズ 羚羊角(レイヨウカク)

サンコー薬局羅漢店の宮崎です。

生薬解説をシリーズで今回は羚羊角の解説です。


今回も珍しい名前の生薬ですね。

いったい何? 羊(ひつじ)の角?

という感じになりますよね。



羚羊角(レイヨウカク)とは

ウシ科サイガレイヨウの角を粉末にしたものです。日本でいうとカモシカの角が近いです(和レイヨウといわれることもあります)。

動物生薬には角はよく使うものなんです。成分としてはケラチン、リン酸カルシウムなどを含みます。

漢方的用途には鎮静作用、血圧降下作用、抗炎症作用、解熱作用などがあります。

最近話題になっている作用にNGF・BDNF産生促進作用が認められています。

これは、どのような作用かと言いますと、神経栄養因子といいまして、神経を成長させる働きがあります。脳で働くと脳機能改善、運動神経で働くと運動機能改善が期待されている研究分野です。
そのような作用もあるので、私がこの生薬を使うときは、最近物忘れが酷くなった、とか頭を使い過ぎ(考えすぎ、不安など)で脳疲労を起こしている状態に使用する事が多い漢方生薬です。


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