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いわき市長選挙立候補予定者に対する公開質問状について

以下、いわき市長選挙立候補予定者へ送った公開質問状の送付状です。

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さんかくは、性的マイノリティも暮らしやすいいわき市を目指し、セクシュアリティやジェンダーについて話す場づくりや研修等を行っています。

性的マイノリティは約13人に1人(※1)、どの世代にもどの地域にもいるといわれています。
しかし、性的マイノリティの半数以上がいじめを経験している(※2)、シスジェンダー・ヘテロセクシュアル(生まれたときにわりあてられた性別と性自認が一致している異性愛者)に比べて精神疾患の罹患リスクが高い(※3)など、社会のなかでの差別・偏見にさらされるハイリスク層であるとされています。

これまでは性的マイノリティを指すLGBTという言葉が多く使われてきましたが、性的マイノリティ、マジョリティに関わらず性的指向・性自認の課題について包括的に考えていく必要があることから近年ではSOGI:Sexual Orientation & Gender Identity(性的指向・性自認)という概念が使用されることが多くなってまいりました。性別規範や性別役割分業などによる個人の機会損失を防ぐなど、性別や性的指向によらない個人のあり方を大切にするためにもこの考え方は重要になると考えられます。

性的指向や性自認等、性の多様性について考えていくことはこれからの街づくり、防災、子育て、教育、医療、福祉、介護、就労等において欠かせない観点であると認識しています。

今回、いわき市長選挙に立候補するなかで、性的マイノリティも暮らしやすい社会、そしてセクシュアリティに関わらず自分らしく生きていくことができるようにどのような施策や方針を考えているのか、お考えをお聞かせいただきたく、以下にて質問させていただきます。

お忙しいなか大変恐縮ではございますが、令和3年8月27日(金)までにご回答ください。何卒よろしくお願い申し上げます。


※1 電通ダイバーシティ・ラボ「LGBT調査2015」
※2 いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン「LGBTの学校生活に関する実態調査」2013
※3 障害に一度でもうつ病になる人は5.7%。(川上憲人:精神疾患の有病率等に関する大規模疫学研究:「世界精神保健日本調査セカンド総合研究報告書」2016)一方、同性愛者や両性愛者の25%、トランスジェンダーの35%が就職後にうつ病を経験している。(特定非営利活動法人虹色ダイバーシティ、国際基督教大学ジェンダー研究センター:「LGBTに関する職場環境アンケート」2015)



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