△001 頭の中で鳴る音楽('22.06)

近頃精神面が多少回復したのか、頭の中に好きな音楽がよく流れる。"芸術に触れるということは、エネルギーをつかうことだ"と大人になってから感じるようになった。

今回はそんな中でも2022年6月前半に脳内再生の多い楽曲を記録しておこうと思う。また、その楽曲におけるマイブームのポイントを紹介も兼ねて挙げてみることにする。

▼ 糸 - unicycle dio ▼


先日、都内でのライブをみてとても好きになったこの楽曲。疾走感がありながらも、切ない歌詞が感情を追い越していく。わたしにとって歌詞が心の隙間から入ってくる音楽が、いま聴く"糸"である。

偶然の点と点を 繋いで必然の線にするよう
足はまだ今日も走ってる 何処に向かって?
目を開けよ 目を逸らすなよ
この瞬間 過去にする前に
待ち望む今日を繋いで行く
遣り残してはいないか?

unicycle dio「糸」より


グッときたのはこの部分。MVでは2'15頃から始まる。
終わらせたくないこと、途絶えさせたくないこと、意地でもなんでもいいから繋ぎ止めておきたいことを連想した。
コロナ禍に突入して、相手のため・自分のために会わない選択をし、そして連絡も減り、遠くなってしまった縁をどうにかして手繰り寄せている最中のわたしには、とにかく背中を押してくれる歌だった。

一曲を通して聞けば、歌にもストーリーがある。ただ自分の現在のストーリーと重ねやすかったのはここの歌詞だった。


過去にしてきたたくさんの事象を繰り返すのではなく、新しい過去をつくれたらと思いながら生きることにした近頃。
未来の自分にとって、過去となる現在をつくるのは自分でしかない。自分との対話が増えたからから、あの頃はこうだったがずいぶん増えた。過去を思い出すきっかけはそこらじゅうに散らばっていた。
時を重ねて、年を重ねて、また会いたい人がいる。

あるときの「またね。」を思い出したときに、それが点であるか、線であるかは、いまの自分にかかっている。忘れたくない記憶を繋ぐ点を増やしながら過ごしていくんだと改めて思うきっかけになった。

同時代を生きてきた人がつくる音楽に救われることが多くある。unicycle dioはその代表で、わたしにとってのお守りのような音楽。


インディーズで熱い日本語詞の音楽が好きなら、もしかしたらハマるかもしれない。


いまわたしの中のブームであるunicycle dioの"糸"と、この曲から考えたこと、おしまい。


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