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#ぼくたちは負けました

変えられないことをどう受け止めるか

ぼくたちは負けた。といっても戦争など仰々しいことではなく制作コンペ。

ここのところ絶好調で3連勝していたので、その勢いのままに引き受けたのはいいけど、3回勝った時ほどの手ごたえがなくて。制作自体はスムーズで、コンセプトも企画も広告も問題なかったけど、次点にも入れない惨敗を喫した。

負けに不思議の負けなし、とノムさんこと野村克也ヤクルト前監督が言っていたように敗因はある、と思う。断定できないのはコンペって基本的に審査結果のみで、その理由が非公開だから。

これって、どうのなのよ?といつも思う。だって、地方のコンペって無償で作るわけで、そこには時間と制作費がかかっているんだけど、結局審査結果が聞けるのは受注業者のみ。最近では受注業者でさえも具体的な内容は知らせてくれない。

モヤモヤが晴れない。コンペに参加した時点で、相手のルールを飲むのは当然かもしれないけど、この規定を変えてほしいなって思う。作った側としては勝因も敗因も同じくらい大事で、次に生かすには明確な理由がないと進めない。

理由が明かせないってことは、指名発注だったから?とか、元々は出来レースで建前上コンペ形式にした?とか、最終的には制作物ではなくて見積りで決まったの?とか勘ぐるわけですよ。そうならないためにも、採点と理由は明示すべきだと思う。

とグダグダと負けた腹いせに書いたのだけれども、今回の敗因のひとつに順番が挙げられると思う。お笑いの賞レースでも、トップバッターは不利と言われる。実際にM-1では敗者復活戦で優勝した例もある。

ドラマ『笑うマトリョーシカ』では、生徒会選挙の勝ち方のひとつとして演説の順番が挙げられていた。トップバッターは全ての基準となることから不利になる。圧倒的にクオリティと企画で買っていれば問題ないと思っていたが、今回の結果を受けて順番も大事だなと思った。

ぼくらが提案したモノを、他社が提案していないとする。それを分かっているのは審査委員のみ。彼らは聞くかもしれない。ぼくらが提案した企画を他社ができるかどうかを。他社は言うだろう「できます」と。となると、必然的にぼくらの点数は下がっていく。そうやって点数を削られていくのは、トップバッターだからだ。

ただし順番はパリ五輪の柔道団体のように公開で行われるわけではないので、どのように行われたのかは分からない。提出順にプレゼンする場合もある。順番まで予祝することの重要性を学んだので、次のコンペではプレゼンの順番までを予祝したいと思う。

そう考えるとプレゼンで勝つってめちゃくちゃ大変なことが分かる。だが、職業柄コンペは避けられないので、やるっきゃないのだ。

おもいのままに。続けます。今日も呼吸ができた。ありがとう!

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