見出し画像

オカンのしつけ

オトナになってから感謝していることについて

自分が成人してから親に感謝することは多々あると思う。その中でも、ボクがオカンに感謝していることがある。

我が家は特にしつけに厳しいわけでもなく、以前も書いたように勉強に関しても本人任せだった。だから、「勉強しなさい!」と言われたことが一度もない。

子どもとはいえ、ある程度の自由を与えてもらっていたというか、ひとりの人間として接してもらっていたと思う。もしくは男3人兄弟、下の2人が年子だったので、ボクに構っている暇がなかったのかもしれない。

小さいけど大きなこと

自主性を許されていた我が家だけど、ひとつだけオカンに言われていたことがある。

「友達の家に遊びに行く時には手土産を持って行きなさい」

当たり前のように手土産を持参していたけど、それが我が家特有のモノだと知ったのは大学生になってからだ。友人の家に遊びにお邪魔するたびにスナック菓子とドリンクを差し入れしていた。

「あなただけだよ、差し入れを持ってくるのは」。友人に言われて初めて気が付いたが、ボクだけが毎回そうしていたらしい。

手土産を持参することは、オトナになってからも続いている。自然に身に付いているので当たり前と言えば当たり前だが。

産んでくれたこと、育ててくれたこと、好きなように進路を選ばせてくれたこと、好きなことを仕事にできるように応援してくれたこと。感謝したいことは両手では数えきれないほどある。今、こうして呼吸して、文章を書いていることにも感謝しなければならない。

手土産も、そのひとつだ。小さなことかもしれない。ボクだけがやっていることでもない。特別なことでもない。でもボクは、このオカンからのしつけというか、教えをありがたく思っている。これからも大切にしていきたい。

我が家の子どもにもボクがそうだったように、何かしつけをしたいとは考えていない。のびのびと、笑って過ごしてくれれば、それでいいと思っている。ただひとつだけ真似してほしいことは、そう手土産を忘れないこと。

強制はしない。なんとなく勘付いて、行動に移してくれたら、とてもうれしい。

おもいのままに。続けます。今日も呼吸ができた。ありがとう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?