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親のエゴなんて蹴散らして自由に大きく羽ばたいて行け

たとえ親でもゴリ押しは捨てていいコトについて

運動会のたびに憂鬱な気持ちになります。ボクが我が家の子どもに、自分の価値観をゴリ押ししていたからです。

ボクは、運動に関してはバレーボールと剣道以外は人並み以上にこなせていました。走るのは速かったし、球技もソツなくできました。だからでしょうね。我が子を傷つけていたのは。

昨年までは運動会のたびにボクのエゴを突き付けていたのです。

「1位を取ろうね」「1位を取ると見える景色が変わるからね」

余計なお世話です。1位でなくてもいいのです。運動会に参加して、たのしんで、お弁当を美味しく食べて、オトナになってから振り返った時に「いい思い出だった」と思えれば。それだけでいいのです。

それなのに、ボクが運動ができたばっかりに「競争するからには勝とう!」というツマラナイことを言ってしまっていたのです。最&悪です。自分がオヤジと母親に言われていたら絶対に嫌です。それなのに……。

たのしむことはへらへらすることではない

昨年までの反省を活かして、今年は「1位になろう」はもちろん「頑張ろう!」とさえ言いませんでした。その代わりに「たのしんできてね」とだけ伝えました。

さて、今日は運動会でした。ボクがエゴを押し付けなかったからか、例年以上に表情は明るく、準備体操からのびのび。運動会を満喫していました。

迎えた徒競走。なんと!1位に。昨年まではダントツの最下位だった我が子が、なんと!真っ先にゴールテープを切ったのです。またまた泣きましたよね。あれは汗ではありません。涙です!人目をはばからず泣きました。

1位でなくてもいいと思っていた矢先の、まさかの一等賞!我が子は競争心が薄く一生縁がないのだろうなと思っていたので、感慨もひとしおでした。

どんなことでも1位になったのは素晴らしい。うれしいにきまっています。でも、ボクの中で順位は関係なくて、とにかくたのしんでくれたらいいなと思っていたので、「パパ!ママ!運動会たのしかったね!」と家に帰る道すがら言ってくれた時には、「嗚呼、エゴを押し付けなくてよかったなあ」と思いました。

そして、改めて思ったのです。これからも親のエゴなど蹴散らして自由に羽ばたいていけ!と。勉強でも、運動でも、普段の生活でも、なんでもそうです。ボクの価値観など、どうでもいいのです。我が子がたのしく人生をエンジョイしてくれたら。エンジョイした結果、ボクたち夫婦も本人もビックリの一等賞だったので。

たのしんできます。そう発言して競泳の千葉すずさんは批判されましたが、善意の押し売り、余計なお世話です。たのしむって別にへらへらするわけではないし、へらへらしていてもいいのですよ。それが人によってはプレッシャーを和らげる方法かもしれないし。

とにかく、なんでも面白がる。それが好きにつながるし、取り組んだことを長く続ける秘訣になるような気がします。ボクはボクのエゴを押し付けないように気を付けるし、我が子には遠慮なくボクの価値観を否定してほしいと思います。親子間でも嫌なことは嫌だといえる関係でありたいです。

おもいのままに。続けます。今日も呼吸ができた。ありがとう!

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