託す勇気
委ねることについて
基本的に何でも自分でやろうとする。実際にやってしまうことが多い。それには、いくつか理由がある。
まず、「人に頼むと頼んだ人の時間を奪ってしまう」と思うから。つぎに、人に頼んでヤキモキするよりも、「自分が動いてしまった方が楽で速い」と思っているから。
我が家は、家事は分担制。仕事などで疲れていても、食器を洗うことを妻に頼むのを躊躇う。頼む労力を思うと自分が動いてしまった方がいいと思っているからだ。
昨晩は体がだるくて、正直に言えば食器を洗うのが嫌だった。翌朝に持ち越そうと何度も思った。妻に頼みたかった。でも、やっぱり彼女には言えず。結局は洗ってしまった。妻も疲れていたし、まだまだ自分には余力があると思ったからだ。
家でも頼み下手なのだから、外ではもっと頼むのが下手だと自任している。旅行などを計画する時でも、役割分担をして身軽になりたいと思うけど、なかなかそうもいかない現実がある。言い出しっぺになる場合が多く、言った以上は「自分がなんでもやらなければ」と思ってしまうからかもしれない。
分け合い、分かち合う
そんな頼み下手なボクが、先日は勇気を出して人に委ねることができた。あるイベントを催す際、会場選びに悩んでいると、そのことを知った友人がフォローすると申し出てくれた。いつもならば「自分でやるから大丈夫」と言ってしまうところを、今回はその好意に甘えることにした。
その結果、集まるメンバーに負担のない場所を選ぶことができた。さらに、会場費をおさえられ、駐車料金も削減できた。大袈裟かもしれないが、自分の想像を超えることが起こった。
手放し、託す。それによって余ったエネルギーを違うことに注ぐ。自分の作業がひとつ減ることで、他のことに時間も労力も割くことができた。
人に託すことは、もちろんリスクもある。今回は想像以上のことが起こったが、意に沿わない事態になるケースも考えられる。自分が動くのではなく、人が動くからだ。そのことでイライラすることもあるだろう。納得できずに満足度が下がるかもしれない。それでも、今回託す勇気を持てたことで、何かかが変わるような気がしている。
全てを自分でやろうとせずに、荷物を分担して歩いていく。その方が、きっと楽しい。速度も、見える景色も、今までと違ってくると思う。分け合いながら、分かち合いながら進んでいこう。
おもいのままに。続けます。今日も、呼吸ができた。ありがとう!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?