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今日も美味しいご飯が食べられる、それってすごいことだ。

新型コロナウイルスの影響で知人が職を失った。

実は最近の話ではないのだが、私は最近知った。無論会社都合なので雇用保険による失業手当は出るわけだが、元々さして収入が多い方ではなく、さらに小さな幼児1人と室内犬が1頭いる。

大人1人、子ども1人、犬1頭。貯金もそう多くはないと言う。
実家が裕福ではないので、僅かばかりの仕送りもしていると言う。

何か出来ることがあればいつでも相談してくれと伝えたところ、「どうしても困ったらドッグフードだけ支援して欲しい」と笑って言った。

心の置けない友人や親友と呼ぶほどに交友のある相手ではないため、どうか遠慮はしないで欲しいと念押しするだけに留まった。

これを知るに至った経緯として、いつものように仕事の愚痴を零していたら、相手方から「そう言えば」と切り出されたのだ。
優しい人間なので非常に朗らかなトーンだったが、暗に「仕事があるだけマシだろう」と思われたに違いない。

私はその時、休憩所で呑気に昼飯を掻き込んでいて、知人がさあ明日の飯もどうしようと思い詰めているなどと知りもしなかった。
これからお金のかかる幼児を抱え、老境に差し掛かった病気がちな犬を抱え、金銭サポートを必要とする実家を抱え、今も途方に暮れているのか。

日本の全国民がワクチンを打ち終わるまでに十年かかるぞ、という話をチラと見かけたのはいつだったろう。

諸外国では既にマスク無しで出歩けるようになり、未曽有の被害を被っていた観光地ハワイでも、いよいよ原則マスク無しが解禁される。
日本はどうしていつも、何もかもが後手後手なのだろう。我々働く世代が政治と投票を疎んじてきた結果なのか。

心底、オリンピックなんぞやっている場合ではない。

おはこんばんわ、サポートよろしくお願いします。コロナで収入が悪化の一途を辿っているので、いただいたサポートは食費・光熱費・家賃をメインに使わせてもらいます。