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売れるの?売れないの?suzuriを始めて約5ヶ月の経過報告と感想。

おはこんばんわ。SANKAFUNKです。

2020年3月5日からsuzuriを開始して早くも5ヶ月ほど経過しようとしてるわけで、まあキリ良く6ヶ月目にやってもよかったのだけれど、ここで一度経過報告と感想をまとめてみようと思う。

そもそもsuzuriとは?

【画像を1枚アップするだけ】
まずは自分でつくったイラストや写真を1枚アップロードしてみよう。jpgやpngでOK!────────引用元:suzuri
【自動的にアイテムができちゃう】
画像をアップすると、あらゆるアイテムができちゃいます。Tシャツやトートバッグ、マグカップなど、充実のラインナップ! ────────引用元:suzuri
【買えるし、売れちゃう】
好きな価格で販売できます。注文を受けてから作成するので在庫を気にする必要もありません。────────引用元:suzuri

以上。

出品者はsuzuriのシステムへデザインを放り込むだけでOKという、実にお手軽なグッズ販売代行サービスである。

似たようなサービスは他社でいくつかあって、そちらも実際に登録・運用しているが、グッズ毎に編集が必要であったり、システムが古くて使いにくかったり、海外発送の有無を設定したりと、いささか面倒な点が目立つ。

その点、suzuriはレンタルサーバーロリポップ!、ネットショップ作成サービスカラーミーショップ、ハンドメイドマーケットminneなどなどを手掛ける、ITの老舗GMOペパボ株式会社さんが運営しているため、システムの改修は常に行われており、使い勝手抜群である。

画像1枚をアップするだけで、Tシャツ、マグカップ、サコッシュ等のグッズがひとまとめに作成され、その中から販売したいグッズをチェックボックスでちょいちょいと選択し、トリブンとアイテム名を決めたら作業は終了。

さらに、お客さんから注文されたアイテムの印刷と発送、お客さんとのメールのやり取りまでsuzuriが一手に行ってくれるので、出品者はデザインを放り込む以外はマジですることがない。

話は戻って経過報告だ。

2020年3月5日から同年7月30日までの売り上げがこちら。

名称未設定-1

ほうほう、結構売れてるじゃん!これは儲かるな!と思われた方、ちょっと待って欲しい。売上はあくまで売上である。

suzuriはアイテム毎に「トリブン」設定を行う必要があり、例えばトリブンを100円に設定した3,000円の商品が1つ売れると、2,900円はsuzuriに支払われ、100円は出品者に振り分けられるのである。

ちょっとニュアンスは違うが、売上は年商、トリブンは年収みたいなものと考えて間違いない。

というわけで、合計売上89,860円は私にそっくりそのまま入らない。

名称未設定-1

こちらが2020年7月30日時点での、私のトリブン。

先月までのトリブンは既に入金申請をしてしまったので、この1,100円は純粋に2020年7月1日~30日の売上から出たトリブンだ。

7月の売上が5,930円で、アイテムの内訳としてはTシャツ2点、缶バッジ1点をそれぞれ、どこかの誰かにご購入いただいた。トリブンの内訳は500円+300円+300円になる。

お客さんの個人情報は出品者へ一切通知されず、アイコンの画像とsuzuriに表示される登録名(私の場合はSANKAKUまたはSANKAFUNK)が表示されるのみなので、安心して欲しい。
購入時、アイコンの画像を変な写真にしていると、出品者の腹筋を直撃することがままある。

さて、トリブンは1,000円貯まると「金にする」ボタンが有効になるのだが、もちろん自分の銀行口座へ入金するに当たって手数料をいくらか取られるので、出来るだけ貯めてからまとめて申請したいところである。

トリブンの設定を一律1,000円にしている人や、出品アイテムによってトリブンの額がバラバラの人と、出品者さんによってさまざまだが、私の場合は後者で下限100円・上限500円にしている。なので、一律金額にしている方よりトリブンの貯め方が少し難しい。

極端に言えば、ある月は3点、次の月は5点、次の次の月は2点売れて、トリブンの月合計がそれぞれ同じ金額だったりする。

作るのが面倒くさかったアイテムは高くしたり、おもしろパロディ系アイテムは安くしたり、個人的なお気に入りは高くしたり、思い余ってあみだくじで決めてみたり、私のトリブン管理はそこそこズサンである。

売れるにはどうするの?

オススメ施策1:専門店にしてみる。

犬猫専門、スキー専門、風景写真専門など、suzuriの中には専門でアイテムを作る方が大勢居て、一定の需要が見込めるようだ。

私はエキゾチックアニマルをこよなく愛しているため、爬虫類専門、ハムスター専門、謎生物専門のショップをよく見ている。ヒョウモントカゲモドキが特に好みである。

オススメ施策2:売れてるアイテムや人気ブランドを少し真似る。

suzuriのトップページを見てみると、「ピックアップ」や「近頃ウワサのあのショップ」というお題目でいくつかのアイテムが紹介されている。
いわゆる、suzuriお墨付きの売れ筋グッズ、または売れ筋ショップだ。

全く同じものをそっくりそのまま真似て出すのは良くないので、似たようなデザインでちょっと違うものを出すと、お客さんに刺さることがある。

人気ブランドSupremeのパロディアイテムは星の数ほど存在し、見ているだけでも面白い。ちなみに私も出しているが、結構本家に文字も寄せたので気に入っている。

オススメ施策3:敢えてニッチを狙う。

施策2とは真逆の発想だ。suzuriの検索ボックスで手当たり次第に思いつく単語を入力し、出品アイテムがあまりヒットしない単語は二ッチな購買層に刺さる。
このグッズが欲しいのに出品がほとんど無い!選べない!そんなお客さん向けに作ると良い。

さて、これらのオススメ施策、どれもsuzuriに出品している人間なら一度は挑戦してみることかと思う。そうそう上手くいかない現実も知っているはずだ。

私が実際にしていることと言えば、

1:方向性や専門は決めずに好き勝手作る。

私のsuzuriショップページを見ていただくとわかるが、テイストはてんでバラバラである。何もかも定まっていない。強いて言えば「働きたくない」系統がやたら多いくらいで、文字も、絵も、写真もゴッタ煮状態だ。

私はよくデパートや百貨店、ショッピングモールで、出店している店舗毎に全く趣が異なる商品を見て回る。非常に楽しい。
しかしながら、いろいろな百貨店をハシゴして探す作業は大の苦手なので、よほど気に入らない限りは最初に行った店で全ての買い物を済ませてしまう。

インターネットショッピングも同様で、例えばYahoo!ショッピングで『ルンバ』を検索して、いくつか商品を見たら、気に入ればYahoo!ショッピングでそのまま買ってしまう。楽天市場、Amazon、ヤフオクなどで価格比較をしたりはしない。

そういう自分自身の嗜好が煮詰まった結果、Tシャツだけで400枚以上ある、今のようなゴッタ煮ショップスペースが出来上がったわけだ。

2:色違いを作る。

私だけかもしれないが、ファッション、特にTシャツをショーウィンドウで眺めている時に、このプリントが黄色じゃなくて赤色なら買ったのになあ、ということがよくある。デザイナーさんに大変失礼な感想である。

そんな別の色が欲しい人向けで、単色または2~3色ほどで作るものに限っては、2パターン以上デザインの違う配色が選べるように出品している。

このNO SAKE NO LIFEシャツは自分で着るために作ったようなものなので、今のところ販売数は0点だが、やはり色の選択肢があると、お気に入りのコートを色違いで買ってしまった時のように、ちょっとワクワクしてしまう。

3:オモイデをカテゴリーに使う。

断捨離!上等!無駄に無駄を省いた設計のsuzuriでは、なんとショップページにカテゴリーページが存在しない。

ファッション通販のページを見ていると、Tシャツ、パンツ、靴、アクセサリーなどと部類別に分かれていて、各アイテムが一覧で見られるページ。あれがいわゆるカテゴリーページである。

Tシャツだけでも5種類、他にはパーカー、スウェット、スマホケース、きんちゃく袋、ノート、缶バッジ、グラス、マグカップなどなど……。

suzuriでは、1つのデザインで約40種類のアイテムが登録できる。

これをショップの商品一覧だけでチェックするのは大変な作業だ。苦行に近い。Tシャツだけ探しているのに、なぜ長々とスクロールして数十種類も他のアイテムを見なければならないのか。

そこで、オモイデ機能を活用する。

「オモイデ」と名付けられたこの機能は、SUZURI のアイテムを見た時に感じた、愛しさ、切なさ、心強さなどをいつまでもに取っておける機能、ではなく、SUZURI のアイテムをセレクトして集めることができる「フォルダ」のような機能デス。────────引用元:suzuri
「猫シリーズ」「デザインフェスタ出品アイテム」などのカテゴリ分けをしてみたり、お気に入りのカラーのアイテムを集めてみたり…。────────引用元:suzuri
自分で作成したアイテムをもちろん、SUZURI 上のアイテムならどれでも自分のオモイデに登録することができるので、オリジナルの特集企画ページを作ったり「SUZURI でセレクトショップ運営!」なんて使い方もできます。お好きな見せ方でアイテムをセレクトしてください!────────引用元:suzuri

suzuriを運用している人にはわかることだが、オモイデ機能を登録するのはすこぶる面倒な作業なので、どのショップさんもほとんど活用していない。

私のように出品数で勝負するショップは、カテゴリーページが無いと買い物がしんどいため、しぶしぶオモイデ機能で代用しているわけである。

追記:2021年7月に満を辞してカテゴリー別にアイテムを見る機能がリリースされたため、潔くオモイデを削除した。やったー!

もっと売れるにはどうするの?


施策2で話した、「ピックアップ」または「特集ページ」に掲載されると、売れ行きが随分変わってくる。

どちらもsuzuriの運営が平日の日中に新着アイテムから拾って設定するため、出品者側でアプローチすることは叶わない。運営の目に留まるかどうかは完全に運任せだ。

私の一番初めにピックアップされたアイテムは、

これだ。完全にネタ枠のサコッシュである。

2020年3月の終わり頃にピックアップされたものだが、未だに根強く「ズッキュン」が飛んで来る。あ、ズッキュンはイイネの仲間と思って欲しい。

そしてこのサコッシュ、現在560個のズッキュンを集めていながら、販売数は驚愕の0点である。

じゃあピックアップされる意味あるの?って感じだけれど、たくさんのお客さんがアイテムページを訪れることに意味があるのだ。
他にはどんなアイテムを作ってるショップさんかな?とショップページに飛んでもらうための、謂わば広告塔になる。

5ヶ月ほど続けて、ピックアップは合計4アイテムだ。

※ピックアップ4アイテムの内1アイテムはサイズ見直しの為削除しました※

出品数にしては少ない方ではないかと思う。

特集ページはさらに狭き門で、新しいアイテムが出た頃や、アイテムをリニューアルする時期にしかお声がかからない。

選考基準はピックアップ同様よくわからないが、勝手にデザインを使われるものではなく、事前に使用許諾のアポイントメントがある。
届いたメールの最初の数行を読んで、詐欺じゃなかろうか?と思ってしまうが、きちんとした出所のメールなので安心して欲しい。

というわけで大変タイムリーな話だが、2020年7月30日より規格リニューアルのフルグラフィックTシャツ特集ページに取り上げていただいた。

掲載にあたって担当してくださったのは非常に感じの良い方で、こちらの雑談にもテンション高く返信してもらえる。こまめに連絡をくれてありがとう。返信が遅くて申し訳ない。

最後に。


一攫千金、目指せ不労所得!働かずに食う飯は美味い!……そんな目標を掲げた人には、suzuriは不向きかもしれない。
suzuriで生活が成り立つレベルで売れるのは大物ユーチューバーか、ファンを大勢抱えた神絵師か、SNSでバズっている人くらいだ。

アイテム登録をしたらあとは放っておくだけなので、お小遣い稼ぎ程度に始めてみたら楽しいと思う。

私は例のあのウイルスによって、憎きあのウイルスによって目減りした収入を補うために活動しているわけだが、完全に失職したわけではないのでやはりsuzuriの運用は片手間である。

暇な時にでもぜひ見て行って欲しい。

しばらく経ってから「なんでこんなん作ったんや?」と我に返ってアイテムを削除することが時々あるため、このページで紹介しているアイテムは後日消滅している可能性がある。ご了承願いたい。

2021/05/07:リンク切れを修正したよ。


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