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生理用品の利用に関する調査結果

生理用品のオフィス常設サービス「サニパ」を提供する、サッカロン株式会社(以下「サッカロン」)では、全国の20歳以上の女性100名に生理用品の利用に関するWEBアンケートを行いました。本調査では、世界的な生理に関する負担軽減の動きを受け、実際にどれくらいの金銭負担になっているのか、実態を把握することを目的としています。

本調査により、女性の生理に関する月の支出額は「501〜1,000円」が一番多く37%となり、金銭負担を重く感じる人は約半数になることがわかりました。

また、「オフィスで無料でナプキンがもらえるサービスがあったら利用したいか」については78%が使いたいと回答しています。このような結果を受け、サッカロンは生理用品のオフィス常設サービス「サニパ」を通して、生理の負担軽減を支援します。

調査結果

1. 生理に関する支払い対象

1位「ナプキン」、2位「生理用ショーツ」、3位「単発的に飲むお薬」

生理に関して支払いが生じた対象を尋ねたところ、ナプキンが1位となりました。100人中100人が選び、生理中の多くの女性に欠かせないものであることが推測できます。
また、環境や財布への優しさから近年話題になった、布ナプキンや月経カップの利用率は低いことがわかります。

2. 生理に関する月の支出額と割合

「501円〜1,000円」と回答した人が37%と一番多い結果に。次いで「1,001~2,000円」が22%。

問1を参考に、生理に関する月あたりでの支出額を尋ねたところ、1位は「501円〜1,000円」で37%、2位は「1,001~2,000円」で22%、3位は「0~500円」で19%といった順位、回答者の割合になりました。
また、合わせて93%と大多数が3,000円以下を選択していますが、支出額が多い方では「5,001~6,000円」になる方もいました。

3. 生理に対する金銭的負担を重く感じる人の割合

約半数が金銭的負担を「重く感じる」と回答

生理に対する金銭的負担を重く感じるかどうかを尋ねたところ、3%が「とても重く感じる」、42%が「少し重く感じる」と回答し、合わせて45%と半数近くが金銭的負担を重く感じていることがわかりました。

4. 生理用品が手元になく困った経験がある人の割合

74%の人が「困ったことがある」と回答。

生理用品(ナプキンやタンポン)が手元になく困った経験があるか尋ねたところ、74%と多くの方が「ある」と回答しました。

(後の6、7の設問への回答では、忘れた時は以外にも、生理不順といった元々の体質や疲れなどの外部的要因、更年期などの身体変化から生理が来るタイミングを予期できない場合があるといった声もありました。文字通り”生理現象”であるので、コントロールができないということがわかります。)

5. オフィスにナプキンが無料で設置されていたら利用する割合

78%が「利用したい」と回答

オフィスで無料でナプキンがもらえるサービスがあったら利用したいかを尋ねたところ、19%が「とても使いたい」、59%が「使いたい」と回答し、合わせて78%が利用したいことがわかりました。

5-1. オフィスでの困った経験と生理用品が設置されると解決しそうなこと

問5において「使いたい」「とても使いたい」と回答した方にオフィス・職場に生理用品が常備されることで、「どういった困ったことが解決されると感じますか。または、どんな点が嬉しいポイントですか」という質問をしたところ、以下のような回答がありました。

バッグがデスクにあるので、バッグからナプキンをポケットに入れるまたはナプキンを入れたポーチを取り出してトイレに向かうのが恥ずかしいです。

忘れた時に誰か持っている人を探すことが無くなる。

生理用品を売っている店まで少し歩くので、職場にあったら行く時間や、行くまで漏れないかなどの心配が無くなって良いと思います。

なかった場合、休み時間に買いに行かなければならない為、時間も手間も省けることは嬉しい。 お金を掛けずに済むことが一番嬉しい。

会議の直前直後など、生理用品を携帯していないときに突然必要になったときでも使うことができ、スーツやユニフォームが汚れる心配がありません。

トイレに行って生理に気付くと、一度鞄まで戻って、またトイレに来なければいけない面倒が減ると思いました。

疲れなどで予定日を遅れて、前触れもなく急に来る事が稀にあるので、そういう時にとても助かると思います。

5-2. 所属する職種・業界ならではの生理用品が設置されると嬉しいポイント

オフィス・職場に生理用品が常備されることで、所属する職種・業界ならではの嬉しいポイントを質問したところ以下のような回答がありました。

情報処理通信サービス所属でセキュリティがとても厳しく部屋の入室の際はその都度厳重に警備員にチェックされます。私物のポーチなど携帯できず、ナプキンはいつもポケットに忍ばせて持ち歩いているため、落ちないかと気になります。そういったストレスから解放されるのが嬉しいです。
(情報サービス業)

情報サービス業

医療職で急患がきてバタバタしていてあわただしいときに生理用品をとりにロッカーに戻ったりせず時短になることが嬉しい。
(医療福祉業)

医療福祉業

建設会社で男性社員が多く生理に関して敏感になっています。ナプキンがなくて漏れてスカートについてしまって見られるという不安がなくなる。
(建設・土木・工業 )

建設・土木・工業

店舗での接客業のため、人目を気にしてしまうので持ち運ばなくていいことに魅力を感じました。仕事中にポーチを持ち歩く訳にいかず、わざわざ控室に取りに行かなくても済みます。
(宿泊業飲食サービス業)

宿泊業飲食サービス業

女性が多い医療職場なのでよりみんな事情について気遣うことができる
(医療福祉業)

医療福祉業

5-3. オフィスに生理用品が設置されても利用したくない理由

問5において「利用したくない」「あまり利用したくない」と回答した方にオフィス・職場に生理用品が設置されても利用したくない理由をお伺いしたところ、以下のような回答がありました。

気に入っているメーカーや、サイズの違い、羽根の有無、スリムタイプとふんわりタイプなど、ナプキンに自分なりのこだわりがあるので自分で選んだものを使用したいです。

自身が生理中であると第三者に知られることが恥ずかしいからです。

職場での管理状態が気になって使いづらいと思うからです。

まとめ

女性の年間の生理に関する支出額を概算すると、年間約1万()。生理のある期間が40年間だとすると、生涯約40万にも上ります。つまり、男女では、約40万円分の自由裁量所得の差が生まれていると言えます。

日本ではコロナ禍で「生理の貧困」という切り口から、“生きる上で必要な生理用品の金銭負担がジェンダーギャップにつながっている“という事実にようやく気づき始めています。そこで、サッカロンは社会的不均衡を軽減すべく、生理用品のオフィス常設サービス「サニパ」の提供を開始しました。

「サニパ」が作るのは、「生理の貧困」だけを見た対処療法ではなく、持続可能で本質的な解決ができる社会的な仕組み。そして、日本のオフィスにトイレットペーパーと同じように当たり前に生理用品が置かれている未来です。本調査を読み、現状を知り、さらにこの未来にワクワクしていただけましたら幸いです。

問2の「生理に関して月にどれくらいの額を負担していますか」の回答の最頻値である「501〜1,000円」を仮に750円とした場合、1年間で9,000円、40年間で36万円となるため、約40万円としています。

調査概要
・調査名:生理用品の利用に関する調査
・調査対象:全国の20歳以上の女性100名
・調査方法:WEBアンケート(ランサーズ)
・調査期間:2021年12月17日〜12月22日
・有効回答数:100件

※本調査を引用いただく際には出典元として「生理用品のオフィス常設サービスを提供するサッカロン株式会社による『生理用品の利用に関する調査』」と記載の上、リンクを貼り付けいただけますようお願いいたします。

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