昨夜 すこし気取ったバーに行った
こんなとこで
大人の女みたいに
ひとりで お酒を飲んでみたかったの
琥珀色したバーボンを
なにか もの憂いしい感じで
だまってぐいっとお酒をあおってみたかったの
特に悩みなんてないの
でもそんなことは
どうだっていい
ちょっと そういうのに憧れただけのこと
外の空気が
思いのほか 冷たくて
雨のアスファルトを走り去る車の音が
なんだか
とっても盛り上げてくれて
わたしは
こういうのが
大人の女なのかななんて
ちょっと やじ馬根性みたいなのを感じて
自転車に乗って
主人の待つ家に帰ったのだった
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