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月が泣くとき

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書き溜めた詩を まとめています。
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2024年4月の記事一覧

金色にたゆむ

金色にたゆむ
それは
夕方が来て
夜が来て
闇が来て
黒いこねこのような
そんなとき

とても 安心することに 気が付いて
わたしは 事あるごとに それを せがんだ

聞き分けのない子でごめんなさい

いつだって気がつけば
私は
安心を 欲しがってた

高み

そこに到達したいのだけど
わざと 回り道して
道すがら のらくら 脇道それて
そういうのが かっこいいと思ってたけど
あの人は
直接 そこに 到達していて
すごく 短絡的で
飽きたけど 正解だった

ブルサにて

いつか 朽ちようとも
普遍は
変わらなく私のそばにあり
ただ 過ごすことのたいくつと 素敵は
時々 空虚をみる

トルコ ブルサにて

宇宙のかおり

宇宙の 香りが
微かに した

あの人の
足跡をたどって
ここまで きた

扉を開けた時の
苔むしたような

宇宙の 香りが
微かに した

夏至

地面に伸びる
自分の影を蹴りながら

わたしは 歩く

改めて

地球は
気付かせようとする
そうだ、回ってるんだぞ、と

影を蹴って
地面を蹴って

生まれた時点で
宇宙の歯車に組み込まれている

何億光年経とうとも
孤独は
宇宙の原理
#詩 #詩を書く#ポエム