父、鉄骨3階を建てる


賃貸物件を建て、経営が軌道に乗った父は
いよいよ木造の自宅を建て直しました。


鉄骨造の3階建て。
1階は両親が住み
2階、3階は同じ間取りの合計4部屋の賃貸です。
間取りとしては2K、
お風呂とトイレが独立してて
単身なら余裕、
2人暮らしもまあOKな感じ。


設計、建築は母の弟が営む工務店に任せたのですが
それがまず問題の発端。
今のセキスイとかヘーベルとかではなく、
地元の大工さんが建てるもんだから
そりゃもう、なんで!?ダサい!
のオンパレード。


しかも施主の両親が建築に興味がないものだから、
工務店の弟に任せっきり。


その大工の弟がちょっとだらしない、
またセンスなしと来ている。

あり得ないことですが
ドアを開けるとドアとドアがぶつかってしまうような
設計だったのです。


図面の段階で誰も指摘出来ず、
出来上がってから悔やんでも遅い...
ずっと不便な思いをすることになるのです。

その頃、
私達娘はすでに家を出ていて、
図面をチェックすることもなく進み
建物は出来上がりまして
賃貸物件として貸し出すことになりました。


約40年前。
まだ町に3階建ては少なく、
新築とあって
駅から近いその物件はすぐに満室となったのです。


この建物が、現在私が親から引き継いだ
「負の遺産」でございます。




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