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産業精神保健学会誌「特集 働く精神障害者への合理的配慮をめぐって」

 当研究所副所長の春日と所長の米沢が編集委員を担っている産業精神保健学会の学会誌、『産業精神保健』のオンラインジャーナル第2号が公開されました。特集は、「働く精神障害者への合理的配慮をめぐって」です。

『産業精神保健』31巻2号 <特集:働く精神障害者への合理的配慮をめぐって>

特集にあたって(田中 克俊)
精神障害者の雇用に関する法制度と裁判例(長谷川 珠子)
精神障害者支援における合理的配慮の意義(田村 綾子)
企業における精神障害者への合理的配慮の実際と課題~企業人事の立場から~(境 浩史)
合理的配慮について・主治医の立場から(高野 知樹)
企業における合理的配慮の実際と課題―産業医の立場から―(鎌田 直樹)
当事者から見て必要な合理的配慮(ソルト)
米国における合理的配慮―産業保健専門職による支援の実務と役割―(辻 洋志) 

 個人的には米国における合理的配慮を紹介してくださった辻先生の論考が気になりました。日本との違いを認識し、合理的配慮について広い視野から考えるきっかけをいただけたように思います。

追記
 米沢が産業医を始めたのは1994年ですが、精神科医でもありますので、合理的配慮という言葉がない時代から、障害者の職場適応を高めるためのさまざまな取り組み、工夫を、当たり前のこととして行ってきました。合理的配慮という言葉ができたことで、改めて自分が行ってきた実践を振り返り、言葉ができたことで当事者がエンパワーされるであろうということを想像する一方、現場の戸惑いも想像できるなど、ここのところいろいろなことを考えています。いずれまたnoteで合理的配慮について取り上げてみたいと思っております(2023.6.29)。

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