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喉元過ぎれば熱さを忘れるためには

最近、メンタルを鍛えることは、筋トレに似たルーティーンが有る、と考えるようになった。

社会人になり6年目、今まで仕事でのクレームや、プライベートでの辛いこと、嫌なことたくさん有った。
その中でも特に、自分のミスで引き起こした問題は人にされたこととは違い、自分の中で割り切られるまで結構な時間と労力がかかる。

今年からOJT研修のトレーナーになり2年目の子の指導をしているが、みていると私が体験したようなことと類似した悩みをかかえていることは多い。
「本当に自分に出来るのだろうか」
「今できてもずっと続けられるのか、いや、自分は続ける選択肢を選ぶのか」

それに加え20代中盤頃にはまわりとの環境の違いが生じるケースが多い。結婚した人、婚約している人、恋人がいる人、別れたての人、長らくいない人、子どもがいる人、結婚したが子どもをつくらないと決めた人。
そして結婚したいのに恋人がいない人、仕事を辞めたいと思っている人、今は仕事に注力したいと思っている人にも違いがある。
特に女性ではこのマインドの差は顕著で、友人とのつきあい方も大きく変わる、非常にシビアな問題である。

私は特に結婚したいと思ってもいない、仕事に注力しよう!という気持ちも足りなかった、かなりニュートラルなタイプだったが、20代中盤には仕事で問題が有り、彼氏もいなかったのでなかなか思い詰めたこともある。

ただ、やはり生きていく上では楽しく過ごしたい、納得してやっていきたい、そういう思いが仕事に打ち込む内に出て来て、そのためにも普段の生活時から、精神を安定させたいという思いが高まってきた。

それから、自分のメンタルを安定させるための考え方の改善に取り組むようにした。
まず第一に何かトラブルが起きそうな時、例えば物件が揉めてる時、異動の発表前などは、まず有りそうなことを全部先回りして予想しておく。
ことが起こったときに自分が何を思うか予想ができないので、何を思っても大丈夫なように予防をする。

次に、ミスが起こった時は謝る→改善策提案の流れを作っておく。
トラブルが起きてしまった時は仕方がない。私の場合は、自分が悪いところはすぐ認める。まず冒頭で謝り、何が悪かったかを明示する。その時玄関でまず頭を下げ、机に座ってもう一度頭を下げ、など徹底的に行う。
ただ謝るだけでは示しがつかないので、改善策 今回の対処方法、今後同じミスを起こさないようにを簡潔に述べる。この時に感情を込めたスピーチは不要なので、出来るだけフラットに行う。大事なのは、この時に述べた解決策は死んでもやりきるということ。一度言ったことは100やる。これさえやれば次が有る。
こんな感じで何か有った時のテンプレート(言い方悪いけど)が有れば、後は応用である。
これは社内でもお客さんでも、またプライベートでも同じ。言ったことはやる、を徹底するだけで人間関係はかなりスムーズになる。

上記に類似しているが、普段の考え方を仕事に合わせて最適化させ、思考のベースにするのもメンタルの安定に繋がる。
私が入社したての時は、コンパが「アポ→現調→プラン→見積り→契約」と同じ流れ~、とか言ってる先輩をみて嫌な感じ。とか思っていたが、今は少し気持ちがわかる。
私の場合は、「ストーリー作り」を行う癖をつけている。話をするときにどう組み立てるか。
相手に悪いところを指摘する時に使うことが多い。
まず相手の普段の成果を労い感謝を述べる。そこからマイナス部分を指摘して、解決策と自分も協力する姿勢や、自分自身も直すところを述べる。
相手に直してもらいたいことを指摘するのはかなりの繊細さを要する(というかほぼ難しい)と思っているので、自分の直すところも一緒に言ったり、自分が出来ないことは人にやれと言わないのが筋だということを必ず忘れないようにする。
仕事でもプライベートでも、相手に何かを変えてもらいたい、と伝えるのは入念な準備とそれなりの覚悟が要る。話の組み立てを習慣化することは、相手に自分の気持ちを正確に伝えるための最適なツールになっている。

他にも細かい用法は多々有るが、結局、人間は本当はみんな一人きりで、遠泳みたいに生きていかないといけないって実感があることが大切だと思う。

みんな色んなものが欲しい。
結婚して、仕事して、子供いて、友達がいて、話を聞いてくれて、幸せで…

ただ、仕事で成功する、結婚する、自分になりたいものになる、みたいな世間一般の目に見える幸せは、その瞬間瞬間のものだけ、かもしれない。

一番の幸せは、恐れないことではないか。
仕事での成功を失っても、パートナーを失っても、夢が破れても。
自分がしっかりしていること。
それすらも恐れない心を持つことが一番の幸せなのかなと。

まぁ失わない方が良いし、そうならないための予防も必要だが、「自分で生きていく」という心持ちが作られれば、多少人に蔑ろにされても、仕事で嫌なことが有っても、彼氏からビミョーなことを言われても「あっそう」という感じである。
喉元過ぎれば熱さを忘れる、を一度味わうと、色んな場面で果敢に攻められる。
それも色んなバランスをみて、やり過ぎ禁物、だけど。

アラサーになると色んな環境、友達とのつきあい方も変わるが、今の生活に対して「自分が選んだ」という気持ちが強いと、疎外感はなくなる。
自分が納得してやっていくことが一番幸せじゃないかとずっと考えていて、それを実行出来ている。考えと行動が綺麗にリンクしている。

そういった状況を作るため、思考の工夫は必要である。
いつまでも若くいたいので体を鍛える、のと同じように、心も柔軟で有ることが大事である。
私は私と同じように仕事が辛くて悩んでいる誰かのヒントになれるようにやっていけたらな~。と緩く思っている。

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