概念の力、教養の力
概念の力、教養の力。
大学院にいた頃、主婦となった40〜50代の女性たちが、改めて大学院生になって学びに来ていた。
「自分の生活で悩んでいたことに、光が当てられた」と言い、「概念の力」について話を交わした。
それは、世界に一筋の光が当てられるようなもの。行き詰まっていた闇に、扉が見つかるようなもの。
それを、P.バーガーは、態度変更(オルタネーション)と呼んだ
最近また、概念や教養が人に力を与えることを目の当たりにした。
すごい、と思った。変容を目の当たりにするのは、心が震える。人間の力に感動する。
日本は学歴社会の弊害なのか、どうも、積極的に勉学を批判する傾向があるのは、残念に思う。
これは、子育て中のコミュニティの中で、私が感じたことであった。
学歴がすべてではないし、それがあるから偉いということはない。学歴を批判するのはそれが欲しいからなのかもしれない。傷ついた体験があるのかもしれない。
しかし、教養(リベラルアーツ)は自由への技術であって、人生を豊かにするものである。
子どもたちに、この、不透明な時代の中で、それでも生きる力を与えるものである。
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