『普通という異常』(兼本浩祐)が示している社会的事実について
社会病理学やラベリング理論が明らかにしたのは、「マジョリティがそれを定義するから逸脱や病理になる」ということでした。
私の知人で、生き辛さを抱えてきたが発達障害という診断を得て、「ほっとした」と言われる方がありました。「自分が生き辛かった原因が解明された」というスッキリ感なのだろうと思います。
人は、原因を知りたがります。自分が辛くてしんどい原因を知りたがる。それがわかり、それがなくなれば解消するという医学モデルの考え方は、しかしおそらくきっと医学者らが一番よくご存じであ