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心が深まる本たち

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記事一覧

野口整体が考える「健康」について

野口晴哉さんという方が創始した野口整体は、いまでは自然健康法として知られています。 私が…

「歴史への真摯さ」について

テッサ・モーリス=スズキさんは『過去は死なない』という本の中で、「歴史への真摯さ」につい…

ノイマン『女性の深層』と個性化

神話とか昔話とかを、人間の心の発達という観点からみるのは、けっこう面白いと思います。 人…

「ひとりの人間にとって大切な問題は、必ず多くの人間にとって、大切な問題とつながっ…

と言ったのは、社会学者・見田宗介さんです。見田さんは、真木悠介というペンネームをもってい…

ホスピタリティ(もてなし)とヴァルネラビリティ(傷つきやすさ)の力について

随分前に、繰り返し読んだ本の中に、哲学者・鷲田清一さんの『「聴く」ことの力』があります。…

『君に友だちはいらない』(瀧本哲史)の意味

エンジェル投資家であり京大で研究・教鞭をとっておられた瀧本哲史さんは、これからの時代を生…

田中美津『かけがえのない、大したことのない私』より

昔、私に田中美津さんを教えてくれたのは、FTM(Female to Male)のゼミ仲間でした。彼のことは、社会学者・石川准さんの本に書かれています。 フェミニズムのことは知っていたのに、私はウーマンリブの田中美津さんを知らなかったのです。田中さんは、次のように書いています。 田中美津さんはその後、メキシコに行かれました。あるとき、メキシコの公園でたまたま社会学者・見田宗介さんに会って、見田さんに野口整体を教えたという逸話を聞きました。東大の見田ゼミ生に聞いたら、見田先生

『普通という異常』(兼本浩祐)が示している社会的事実について

社会病理学やラベリング理論が明らかにしたのは、「マジョリティがそれを定義するから逸脱や病…

『こころの子育て』読書会

1.開催日時●日時● 2020年2月29日(土)13:00~15:30 ●参加費● 1,500円+税(ハーブ…

『母親になるということ――新しい「私」の誕生』読書会

(ダニエル・N・スターン&ナディア・B・スターン、2012年、創元社) 1.開催日時●日時● …