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夫と決めた、けんかにならない合言葉とは

かなりながくお付き合いしていた夫とは、結婚する前は全くケンカしなかった。

遠慮して言えなかったわけではなく、多分、価値観も生活様式も、一緒に暮らさないなら面白い人だなーで、済んでしまっていたのだ。

それが、身内となると話は違ってきて、娘が生まれて役割も変わってきたり譲れないところもでてきたりして、野菜の洗いかたひとつで、言い合いになることなどがよくあった。

夫の方が細かく丁寧に一つずつやりたいが、それゆえやりたくない、私の方はざっくりとタスクをこなしたいタイプなので、家事のアレコレをやったやらないで、会話がヒートアップすることが多い。
伝わるかな、この平行線な感じ。
次第に相手を打ち負かしてやろうと、厳しいことやもっと前の話が引っ張り出される無駄に傷つく時間になるし、イライラにひきずられてその後も良くない。

もっと、手前のほうで、分かりました今後気を付けますと、いえば済む話。でも、普段やってるのは私という、私のプライドもそれを素直に言わせず。。
お互いに譲らないのが、イカンのだ。

娘の前で、あまり出してはいけないと思いつつ(そんな取り決めも何度もした)、ついついどちらもひかず、ヒートアップ。
中身はなんとも下らない。終わってからなんて下らないんだと、思うこともしばしば。


うるさい

と娘に言われる始末。

ダメだ。なにか解決策を。と私がすがった。

悩みに悩んで、熱くなった気持ちを冷まして、じっくり考えた。大真面目だ。

そして、たどり着いた。

ガッツ石松さんに。
あの生まれたてのあかちゃんが似てるとよく引き合いにだされる、あの方だ。

石松さんが好きだったというよりは、田島列島さんの「子供はわかってあげない」が好きなのだけど。

うん、石松さんのあの言葉。お借りしよう。

私は、夫に長いLINEを送った。もちろん、大真面目だ。最後にこうつけた。

『そんなときには
「OK牧場」
と言いましょう。』

OK牧場

それは魔法の言葉。全てあなたが正しいとは思わないけど、その事に関しては了解した。という意味。
いや、石松さんがそんな意味で使っているのかは分からないけど。
仕事だったら『承知しました』『了解しました』という感じ。 

そして、それ以上は、長引かさない。  おしまい。

なんならちょっとほんわかする????

 パパとママの合言葉なの?と娘。   

そう。平和に過ごす合言葉。
OK牧場。

もちろん、効かない日もある。
どっちかがよゆうないとダメだ。

でも、こないだ、ちょっとヒートアップしそうになったとき、娘が
「おっけーぼくじょ!」
といったのには、2人で笑ってしまった。

つかいはじめてしばらくして、夫がはじめて、言った。

「はい。OK牧場」
終了のゴング。

むむっとするも、使ってくれたことがちょっと嬉しい。






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