トイレトレーニング成功秘話

最近の物不足がオムツにまで波及してると知った先週、これを期にパンツに以降してしまおうと思いきった。これがまさかの大ホームラン。

娘、2歳9ヶ月、日中のオムツが完璧にしかも気をわずとれました!

といっても、なにもしてなかったわけではない。

もちろん、2歳9ヶ月じゃ遅い、と思う人もいるかもしれない。

実際保育士時代は、1歳児の夏ごろイケイケどんどんおむつを外していっていた。そして、お母さん達にこう説明していた。

『なるべく大人の都合でパンツに戻さないように』

もちろん、一人一人様子をみていっている上での、勝算があってのパンツに移行だ。

○排尿した、という感覚がついてくる
○膀胱におしっこが1時間半~2時間くらいためられる
○自分の意思で出せる

これでゴー!!

しかし、親になって、大反省することになる。家庭をぜんぜんわかってなかった。。お母さんの気持ちに寄り添えてなかった。


まず、保育園で、食事の前など定期的にベルトコンベアのようにトイレにいく環境と違って、おうちでは子どもの“今いく気分か”に非常に左右される。
おむつだったらなおのこと。本人はいかなくても困らないのだから。

これがなかなかおしっこが出る間隔がつかめない。
親も気づかないうちに出ている……。

1歳半ごろからトイレの補助便座には座っていて、娘2歳半の11月ごろ、トイレで排尿できることが続き、一度パンツに移行した。しかし、そこで初めて彼女のためられる時間が1時間しかもたないことにようやく気づいた。
今まで、おむつがえすらサボりがち……(おしりがかぶれるほどではないが、元保育士としてはあるまじき行為)の仇が出た。

本人もあんまり気にしておらず、つい親の都合で三層構造だったかのトレパンにしてしまったがばかりに、一回漏らしただけでは動じなくなってしまった。「ぬれてるじゃん!」と私に言われて初めて気づく。
しかもご本人、パンツ自分で選んで買ったのに、そんなに執着なく、「次はおむつでいい」とか言い出す。

あかん……。
これはしくじった。
一度パンツにしたら戻しちゃいけないとか言ってたけど、完全に母のせっかちが出てしまった。

そうして、私はあっさりと、自分の主義主張を捨てた。


もっとゆるくいこう。

一番ダメなのは、焦ってイライラすることだ。
おもらしなどに怒ってはいけないとは頭で分かってる。マイナス効果ばかりでいいことないからだ。
でも、これ以上進めると、気持ちが急いて30分ごとにトイレいく?とせかしてばかりになってしまう。

一旦、
『おねえさんパンツも選択肢としてありますけど、履くかどうかはお好きになさって🎵』
というスタンスでいよう。
そう思ったら、すごく気が楽になった。

引き続きトイレには誘い、座って出せたらハイタッチ!! 
トイレを好きでいてくれるように、無理じいはしない、中では楽しい時間を過ごすように心がけた。緩くしたことで、できた時の嬉しさがすごい。私の。排尿したらやったー。たまたま自ら行けたら天才か。

そんな風に冬を越え、春になって新型肺炎の影響がオムツにまで忍び寄ってきたころ……。
ふと、パンツを誘ってみたら、本人も乗り気、ためられる期間も二時間くらいになっていた。

よし、ゴーだ!

着替えをたくさんもって、外にいくも、一度も濡らさず帰宅。

すんなりパンツに移行できた。
もちろん、何回かおもらしはあるけれど、そのときの反応が数ヵ月前と明らかに違っていた。漏らすまい、と本人もしている。

これからパンツになっていくお子さんをお持ちの方がいたら、伝えたい。

トイレトレーニングに必要なのは、こどもも親も、楽しくできること。

移行の前に、丁寧にトイレ楽しいを作っていくことは大事。
でも、意気込んでゴーしたあと、イライラしそうになったら、それはまだその子のからだの準備が出来てなかったのかも。
タイミングというのは、親ではなく子が決めるんだな。子のタイミングを逃さずゴーできれば、こんなに心穏やかに移行できるんだと、私は気づいた。

子育ていろいろ試行錯誤。
自己主張真っ盛りの娘と、歯磨き、着替え、お風呂、髪洗い、など、ノリノリでうまくいったり、ギャン泣きを前に呆然と完全敗北したり……。

うまくいったものや、教えてもらってよかったなーと思うものも、たまにここに記録しておけたらと思う。

因みに、ある人が、40年保育に携わってきた某乳幼児の専門家に、「パンツは、いつまでにとれた方がいいのでしょう」と質問したところにちょうど居合わせたが、

先生は「もちろん、外れるタイミングはあるのですが、」と前置きした上で、
「そうですねぇー。結婚する頃にはとれていた方が、旦那さんになるかたがビックリしなくていいんじゃないですか」

と、おっしゃっていて、会場が笑いに包まれた。
目先数年の早い遅いなんかより、ずっと未来に目を向ければ、この小さな人たちの先はまだまだ長いと、妙に心が軽くなったのを覚えている。

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