質疑応答のコツ

研究成果を学会などで発表すると,発表後に質疑応答の時間がある.発表には時間をかけて準備しやすいが,質疑応答の準備はしづらく,質疑応答が苦手という人は多いのではないだろうか.

質疑応答をビシッとこなして,スマートな印象を与えるためのコツをお伝えしたい.

質問者の話を最後まで聞く

質問者が話終えるまで,黙って最後まで話を聞くこと.途中で答えがわかったとしても,ニコニコしながら話を聞くこと.

質問内容を把握する

こんなことは当たり前と思えるかも知れないが,これができていないために質問と回答がかみ合わず,時間が浪費されるのを何度も見てきた.質問者が偉い人だったとしても,勘違いしていることはありえるので,質問内容が不明瞭な場合は遠慮なく聞き返してよい.「○○と××の違いについて回答すればよいですか」とか「もう一度質問を教えてください.」とか言ってもいいです.

できるだけ短く答える

質問内容の把握の次にやることは,できるだけ短く答えることだ.

「AとBはどちらがいいんですか」という質問がきたら,答えは「A」,「B」,「場合による」,「わかりません」ぐらいで十分だ.それ以上は何もしゃべる必要はない.

「Xという方法は試しましたか?」という質問がきたら,「はい」,「いいえ」で十分.

聞かれていないことを答えても,質問者の満足度は上がらない.時間の無駄.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?