研究を通じて学生が体験するべきこと

大学における研究では,教員と学生がチームを組んで同じテーマに取り組むことが多いと思う.ただ,同じテーマを扱うからといって,教員がやりたいことと,学生がやるべきことが一致するとは限らない.この記事では,教員と学生にとっての研究の意味がどのように違いうるのかを例示し,学生がやるべきことについて私見を述べる.

大学教員にとっての研究

大学教員にとって,研究はどんな意味があるのか.1つの重要な側面は,研究はメシの種であり,研究成果が求められるということだ.論文の数,特許の数,賞の数など色々な指標があるけど,何かしらの研究成果を出すことは重要である.

学生にとっての研究

大学教員にとっての研究がメシの種なら,学生にとっての研究は成長の種だ.博士課程に行くなら別だが,研究成果にこだわる必要はない.自分の頭を使わず,教員の指示通りにやって出した研究成果なら学生にとってはそれほど意味はない.

学生に取り組んで欲しいこと

学生に意味のあることは,取り組んで欲しいことは,以下の通りだ.これに取り組めば,どんなテーマの研究にも使える基本が身につく.

1.研究テーマに関する歴史を勉強すること
2.現状を疑うこと,あるべき未来を想像すること
3.あるべき未来の実現のための課題解決に挑戦すること
4.挑戦の結果を論文と口頭で発表すること

研究環境は,大学,研究室,時代によって千差万別だと思うが,教員も学生も研究を楽しめることを祈る.

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