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未来会議第1回「三ヶ根駅+α」を考える

【幸田町】幸田町深溝地区にある三ヶ根駅は、現在無人駅でエレベーターもない。そこにエレベーター設置の計画が浮上した。改修される駅に対して幸田町民や駅の利用者などあまねく人々から意見を集め計画に反映させるべく、町民参加型の集会「三ヶ根駅未来会議」の第1回が7月10日に開催された。本事業は、住民を主体としたまちづくり及び地域の活性化を目指している。プロポーザルで選定された(株)イチバンセンを事業者に迎え、今年度継続して行われる。

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第1回「三ヶ根駅未来会議」が里中央コミュニティホームで開催された。昼と夜の二回、合わせて50名を超える人が集まった。それぞれが駅の未来を考えて言葉を交わす、そこには町の未来を自分事として真剣に議論する人々の姿があった。
 テーマは「三ヶ根駅・深溝地区の良い点と課題点」。司会を務める川西氏より三ヶ根駅の現状説明があったのち、グループで考えた良い点・課題点を付箋に書き出した後、全体での共有を行った。
 結果は上図の通りである。「自然の多さ」「歴史がある」「人が良い」など、数では測りづらいが都心では得難いポジティブな意見が多く挙げられた。名古屋や豊橋へ一時間程度で出られる立地でありながら、山に囲まれた深溝地区ならではの意見である。しかし、「店舗・活気がない」「電車の本数が少ない」「駐車場がない」「バリアフリーでない」といった利便性に対する意見も多く挙げられた。挙げられた意見を「町全体–駅」の軸、「ポジティブ–ネガティブ」の軸で分類した。図から深溝地区・三ヶ根駅の良い点と課題点は表裏一体であることがわかるだろう。
 他に出た意見として、「駅が小学校の通学路」「車道との接続が良い」「待合室が殺風景」「駅前が暗い、防犯が心配」などが上がり、駅が町の真ん中にありながら、目的地ではなく通過するだけの場所となってしまっていることもわかった。

休憩を挟み、川西氏より「駅+α」と題して駅と何かを掛け合わせた事例紹介があった。その事例紹介を聴き、駅について参加者自身の意見をまとめてもらった後、改めてグループで「三ヶ根駅+α」の可能性を話し合い、提案をしてもらった。下部に掲載したのが今回参加者が考えた「三ヶ根駅+α」の提案である。
 昼と夜、様々な年代の参加者が集まったおかげか、出された沢山のニーズに応えられる場所を提案するグループが多かった。「駅に人の居場所があること」「多世代が利用できること」「買い物や飲食ができること」「教育や勉強ができること」「交流ができること」などが主だった意見として挙がった。その中で、「電車は30分に1本だから、その30分の暇つぶしが出来るような機能(簡単なおもちゃを作れる、共有の本棚があるなど)がある」「日替わり、時間別で借りる事が可能で、利用者にもわかりやすくコンテンツが周知されている施設」「地域の人が活躍できる文化施設(図書館のミニ版や文化財・観光のPRができる場所)」といった具体的な提案も出された。なつかしさが感じられ、三ヶ根に帰ってきたなと思える駅になってほしいとの意見もあった。参加者達は、最後に他グループの意見を共有し、未来会議は幕を閉じた。
 今回の未来会議で出された意見は、無記名で全て記録される。記録された意見は三ヶ根駅の改修計画を策定するのに活用される。参加が叶わなかった方からの意見も随時募集している。
 次回の未来会議は、9月25日水曜日に開催予定。新しい三ヶ根駅を考える未来会議への参加者は広く募集しているので、三ヶ根駅や幸田町のまちづくりに興味がある人は是非参加して自分の意見を声に出してほしい。
(本稿は、幸田町内で掲示・配付している壁新聞と同一内容です)

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