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数学教育の師、FEの闘技場

ファイアーエムブレム。任天堂の中堅IPでアニメチックなキャラクターを将棋のように動かして敵軍と戦うシミュレーションRPG。従来のゲームと違い、ユニット(駒)にキャラクター要素を入れ、一度HPが0になるとキャラが死んでしまい、二度と元には戻らない。また、高難易度で、現在でも続く人気コンテンツだ。

私はGBAの烈火の剣から始めたのだが、その中には今は無い「闘技場」というシステムがある。通常ストーリーの敵数は決まっており経験値は有限だが、闘技場では1対1で無限に闘うことができ、その後のストーリーを楽に進めることができる。

今はもうインターネットの海に埋もれてその言葉を日常で見かけることはないが、昔の掲示板にはとある格言が書かれていた。

「99%は100%ではない。1%は0%ではない」

闘技場では大体勝敗は予想でき、死ぬことはまずない。降参も、攻撃する前ならできて金を失うだけだ。

ここで、ファイアーエムブレムの戦闘には「命中率」というものとダメージが3倍になる「クリティカル」というものがある。

ここで「次相手の攻撃を受けたら死ぬけど、その前の自分の攻撃は99%当たるから大丈夫だろう」とか「相手のクリティカル率は1%だから別に死なないだろう」と油断していると、大抵死ぬ。キャラは戻らない。リセット。昔のエムブレマーが必ず通るパターンだ。

現代社会は、GBAのFEやパワポケで当たり前だった「例え低確率であっても致命傷になる」ようなことは絶対に避けなければならない、ということが考慮されない。それを前提にするエムブレマーより、一度失敗したらゲームオーバーの人生で「確率」という概念を持ち出す現代人の方が、よほどゲーム脳って感じだ。

そういう私も裕福な家庭でそれなりに勉強しているから、2%の中卒になるはずはないと思っていたが………。そんな無学な私にもゲームは色々なことを教えてくれる。

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