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アメリカでエルパトした女の末路

こんにちは😊
久しぶりの更新のタイトルがいきなりアメリカ移住とは関係なさそうで申し訳ないのだが、どうしてもこの無念を成仏させたい

今から話すことはアメリカ移住してからエルパトを始めた私の話である

バーキンが欲しいと唐突に思った2年前

アラサーになりこれまで頑張った自分へのご褒美に
世界の名品が欲しくなった

とは言っても
バーキンはお店に行けば買えるものではない

セールスアシスタントの方から何品か買い
信頼関係を作ってから
やっと希望を聞いてくれるのだ

巷で囁かれている購入しなくてはいけない金額は
バーキン一つ分以上
およそ150万円であり

その中にバッグなどの革製品は含まれない

運が良ければ、何品も買わなくても出会えることもある(私の行った店舗ではそれはない様だった)

「初めての訪問では決してバーキンの言葉を発してはいけない」

この頃バーキンを手に入れるためにありとあらゆる記事やYouTubeを見た
そのいくつかに上記の言葉があった

なので初めての訪問は比較的手に入りやすいピコタンを探していると言った

答えはもちろんノーであった
もう何ヶ月も見ていないとさえ言われた

日本ではピコタンも大人気であるが、アメリカは日本に比べると人気はそこそこの為
何ヶ月も見ていないの意味は
「あなたにはまだ売らない」
と解釈した
その日は靴を買い
セールスアシスタントの方の名刺をもらって帰った

2週間後、前回と同じセールスアシスタントの方に予約をとり

カシシルやアクセサリー等を購入した

その日も何もなかったので
また2週間後に予約し来店すると

ピコタンがあると言われ
あれよあれよと購入した

こんなに早く手に入るなんて!と思っていたので

浮かれモードだったのだが
英語でこの嬉しい気持ちをどう表現していいか分からず、夫曰く微妙な顔つきをしてしまったらしい
それを見て必死に夫が感謝と弁明をしていた

いつも塩対応のセールスアシスタントは
その日は更に塩対応で
心がモヤモヤしたのを覚えている

私の反応のせいだったとしたら
何してるんだ、私、、と
とんでもないくらい落ち込んだ

その後また来店し、ボリードが欲しいことを伝えた

するとその一週間後に電話でボリードがあると言われた

今度は失敗する訳にもいかないと

ものすごく嬉しい表情、表現を何度もした
しつこいくらいにバッグを褒めちぎり、
嬉しさのあまり泣きそうだとも伝えた

その甲斐あってかその日のセールスアシスタントは
上機嫌とも思えた

ボリードは100万円程したので
これまでの合計で200万円弱費やしていることになる

これでセールスアシスタントの態度も少し変わり
私を顧客とし見てくれた

その後、一度細かいものを購入した

だが、次に予約を入れようと連絡すると無視されたのだ

忙しい日や、休みをとっていることもあるし
ましてや私は顧客の中の底辺であるし

と思っていたのだが
何日経っても連絡がなく、結局再度こちらから連絡した
すると謝ることもなく
次の予約を受け付けたのだ

ここで私のモヤモヤがモヤモヤモヤになり
すごい嫌な男と付き合っていた時の感情を思い出した

そして当日になり
とてつもなく緊張している自分がいた

バッグを買うために
セールスアシスタントの機嫌を損なうことなく
無事に買い物を終わらせたいの一心だった

洋服や靴やベルトなど70万円程購入した

そして、その日のお会計の時
セールスアシスタントからこう言われた

「私はあなた達が好きよ、バッグはいつか手に入ると思うけどなかなかはいってこないのよ、、」

お!これはもしかして、基準に達したのではないのか?
頑張って通えばバーキンを購入できるかもしれない

そう思った

しかし、その後バタバタしてしまい
2ヶ月が経った

ようやく落ち着いた頃予約を入れようとすると
驚くなかれ
またもや無視されたのだ

もうこちらは
何かしてしまったのではないか?という疑問から
怒りへ変わっていった
そもそも私にとっては結構な額をつぎ込んだのに
めちゃくちゃな塩対応
そして無視は流石にこたえた

そこから次の予約を○○日でお願いしたいと連絡したが返ってこなかった

提案した〇〇日の直前
店舗から電話があり、その日は担当者が休みのため
日にちを変更するか、他の者が対応する
と言われた

こちとら確約な連絡ももらっていないのに
セールスアシスタントの中では予約が完了されていた
普通の社会人だったら激怒されてもおかしくない

でもここは天下のエルメス

私はここで諦めた

幾度となく繰り返される駆け引きや
終わりの見えない不安
人として好きではない店員に媚を売り
買い物後に私を満たしたのは幸福感ではなく疲労感だった

私にはまだ早かったのかもしれないし
経済的にもっと豊かである必要があったと思う

運が良ければ手に入ったかもしれないし

もっといいセールスアシスタントに出会えたかもしれない

購入したものはどれも素敵で、大切に使っていきたいけれど

私が300万円ほど使って得たものは

いつか大物になって見返したいという野望であった







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