かなわぬ夢

自分の夢ってあれやりたいこれやりたいといくつかは漠然とはあったけど
これは絶対かなえるんだっていう夢はなかったな。
なんか、もう毎日、息をする、起きる、化粧するで精一杯。
仕事、人間関係、思い出したくない過去、ポンコツな自分、この苦痛から逃れたいということだけが唯一の願望になっていった感じがする。
夢をかなえようなんてぽわわんメルヘンになれる日なんてなかった。
それでも、どこか頭の片隅では平凡な家族を持てるかなって思ってたけど、
自分は子供を持てるような能力も財力もないし、この夢は捨てた。
大学も偏差値５０以上、就職は上場企業にも行ったから
偏差値５０以上の人生かなと思ってたら全く違ってた。
結局、自分は人としての偏差値３くらいしかないのを
数千万円と数十年かけて、治るか治らんかわからんような心の傷を負いつつ思い知らされただけだった。
実にばかばかしい。別に自分で生まれたくて生まれてきたわけでもないし、あてがわれた脳みそもポンコツで。だから誰にも謝るつもりはない。
むしろ、製造責任者、設計者に苦情を入れたいくらいなのである。
なんだかんだ言って自分のことも他人のことも、スッと受け入れて許すことなんてできない。
自分の失敗と後悔、人からされた傷つくことはずっと覚えてるわ。
この苦しみ、呪いから抜け出すためには、
「私、満たされてるぅ～」っていう状態にならんとあかんらしい。
もう、思い浮かばへんのよな。
そういう幸せだわ満たされてるわってなりそうなシチュエーション。
ありそうな気もしないでもないけれど。
ここでまた欲出したら、また失望したりするやん。
まじでめんどくさい。人間、自分。
もっと謙虚な人間で生まれてきたかったな。
でも、キャリアだ子供だ支援だ優遇だとがめつくならず
誰かを蹴落とすことなく来たから謙虚っちゃ謙虚か。
自分の子供と過ごすために私のプラーベートと働ける体と心を潰した
子持ちおんなは元気だろうか。

夢なあ。
心おきなく夢を語れる人と出会って、たくさん語りたいなあ。
こおして、ああして、こんなことして。

どこかの文献でＡＤＨＤの前頭葉は30代後半まで成長し続けると言うのを見た。40歳にならなければ大人になれない人間もいるのだという。
もし、私にも少し慈悲をいただけるならこの少しだけ成熟できたことで
少し他人に向き合えるようにはなったと思う。
少しだけ人生をやり直させてほしい。