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父は認知症で不死身の94歳

2019年ころから父親がなんか言動がおかしい事があり
ちょっと認知症入ってきたかなという不安から
月に2回くらい実家に行くことにしていた

遠いので行くときは2泊3日くらいで行っていて
休みをしょっちゅうもらうのも気が引けて
結局3月の年度末でやめることにしたとき
(母の時もそう、父は子供が見るのが当たり前と思っている。しかし妹は公務員なので気を使って私1人にその役目を押し付ける)

4月のお彼岸の頃
電話をかけてもつながらないのが2日
何か嫌な予感がして警察に連絡して行ってもらったら
ふろ場で意識失っているのを発見された

つながらない1日目はシルバー人材センターの人が食事つくりに来る日だったので大丈夫だろうと思ったのだが連絡すると
「行ったけどカギがかかっていて入れなくて、娘さん(私)のところに行っているかと思った」と言われた
また新聞配達の見守りにも登録していたが同じことを言っていた

なんて責任感のない仕事をしてるんだ!この人たちは!と腹立たしく思った
予定に入っていて連絡取れない時はこちらに連絡するのが当たり前だろう
個人の思い込みで仕事放棄しないでほしい

その前に私は「少し認知症かも知れないから何か変わった事があったら連絡してほしい」と頼んであったにもかかわらずだ

結局3日間もふろ場で倒れていたようだが
水が入っていなかったのが幸いしてか
無事だった

頭の中に血液がたまっていたのが原因らしいが
手術をして血を抜き、しばらく入院となった

2か月半くらい入院し退院後は我が家によんで同居となった

その頃はもう本格的認知症だったので
1人にはできないし
行動面でも排泄面でも結構大変だった

デイサービスに通いだし
最初は嫌がっていたが、職員さんに優しくされるので
だんだんとなれていきその施設に空きが出たときに入所することができた

今でこそ言えるが
3日間倒れていて助かったのはほとんどないとの事
「不死身の男だよね(笑)」と家族と思いだしては笑い話になっていた


あれから4年
足腰はだいぶ衰えてきたけれど長生きしてます
お気に入りの職員さんに腕なんか組んでもらえばとニコニコご機嫌!
機嫌よく過ごしてくれるのが何より

あんなに入居に反発していたけど結局は施設に入ってお互いにとって良かったと思う

認知症を抑える?薬を飲んでいるが
1分前に言ったこともすぐ忘れ何度も同じことを言う
ちょっと前は「盗んだ!」が始まり
職員さんに攻撃的になって困っていることを相談されて
かかりつけ医に薬を変えてもらった

今度は徐脈でペースメーカーをつけるかもしれないという事になり
ますます病院通いが増えた

94歳でも手術しなければいけないのだろうか…


この長生き
夫に分けてもらいたかったと恨めしく思った事もあった

こういうの見ていると長生きなんかしたくないなぁと思う



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