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自己分析を新しく考える

最近の自己分析は過去の分析のことばかりで、今の自分がどうするべきかを分かるためのツールになっていない。もちろん、過去の自分を使って将来出来そうなことをやっていくのは良いと思う。適性検査という意味でね。

ただ、それじゃ意味がない。出来そうなことより、目指したいことを決めてから過去の分析はやるべきだと思う。
どうして、出来そうなことだけ考えて楽しい未来を作れるだろうか?いや、困難だ。
だから、戦略において、多少無茶な目標設定を行うのと同じように、今から考える自己分析は達成方法を考えるのが少し困難なことを定め、モチベーションをあげるために使いたい。

そんな意図で、今から使う自己分析のことを自己観測と称する。

自己観測とは?

過去を分析するだけではなく、今の自分と未来への志向によって決める。その後、自己分析につなげることで、達成出来そうな夢を選択する。

もちろん、ここで決められた夢は後で覆されることもある。だから、今見えている範囲内で最も良さそうなものを選ぶ。そういう認識でやってほしい。夢はほぼ必ず変わる。過去に決めたことに縛られる必要はないからね。

自己観測をやるにあたって

自己観測はやろうと思うと、筆が進まない事が多い。普段人間が上を向いて歩き続けないように、未来を自由に発想するのは難しい。どうしても、今や過去に縛られてしまうこともある。そういう時は自分の好きなことについて書いてみてからやると、頭が回りやすい。
例えば、
今何したいかについて考えるのが好きなら、今すぐにでもやりたいことについて書いてみると良いと思う。今までどんな楽しいことがあったかについて考えるのが好きなら、それまでの思い出について書いてみるのが良いと思う。

いきなり質問に取り掛かると、頭が回らず最初の方は情報量が薄くなってしまうだろうから、ちょっとほぐれてきたなと思ったら次の質問リストをやってみてほしい。

自己観測用の質問リスト

質問は8種類。普通の分析に比べると少なめだと思う。その代わり、あまり聞かない質問も用意してみた。それに加えて、その深堀り用の質問がいくつかあるので、そちらも合わせてやってみてほしい。
先程も言ったとおりここでの目標はモチベーションをあげるためのものだ。
自分が何を望んでいて、何を決めればやる気が出るのか、そのやる気スイッチに近い物を探すことが自己観測の目標となる。

1.なりたい自分は何か
理想の性格や、考え方、人物像は何?その自分なら、辛いときどんな風に対処すると思うか。

2.なりたくない自分
絶対になりたくないと思っている性格や考え方は何?

3.どんなことが出来ていたい?
今出来ても出来なくても、将来出来ていたいことは何?

4.どんなことなら出来なくていい?
どんなことなら切り捨てる覚悟がある?

5.どんな人物と一緒にいたい?
その人物の性格や考え方、近い人物像は何?辛い時はどんな風に接してくれると思う?逆に嬉しい時はどんなふう?

6.どんな人物と一緒にいたくない?
どういう性格や考え方の人物と一緒にいるはめになりたくないか?

7.どんな環境にいたい?
住んでいる環境や、食生活、持ち物、日々のスケジュールの理想は何?

8.どんな環境にはいたくない?
住む場所や、食生活、持ち物、スケジュールの最悪な状態は何?

深堀り質問

1.今の自分との共通点はある?逆に違うところは何?

2.このまま自分が成長していったらどっちに近くなる?

3.今の自分とはどう異なっていると思う?

4.質問リストにはどうしてそう答えたの?

5.質問リストの答えって、言い換えるとどういうこと?

注意点

考えるのが辛いなぁと思ったら、次に飛ばしてもいい。
あまり悩まずになんとなく、その場のノリでなんとなく書いてみて。それが出来るか出来ないかとかはあまり関係無いのだから。
あくまで、自分の動機を探すためのものであることを留意しておいてほしい。

個人的な感想

自己分析はやりたいことだけ決めるよりやりたくないことを決めてみる。将来の自分にはきっと将来の自分にしか見えない未来がある。その未来を今ここで勝手に確定しちゃうくらいなら、少なくともなりたくない自分をきめておくのが良いと思う。
好きは増えても嫌いは減らない。それが人っていう生き物なのではないだろうか。

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